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テント泊か、小屋泊か


ということで、このコラムはテント泊か小屋泊か、というコラムなのですが、そんなのは実は余計なおせっかいでして、自分の好きなほうにすればいいのです。

で、僕はテント派なのですが、テントの魅力、というのをここで公開してしまうと、ただでさえ狭いテント場がさらに狭くなってしまうので、できれば内緒にしておきたいのですが、なぜテント派か、ということを、つらつらと書いてみたいと思います。

(1)貧乏である

・・・・(笑)
まあ、貧乏といいますか、モノには必ず、いくらまでなら払ってもいい、という金額がある筈なんですね。たとえば、クルマ買うのに、200万までなら払ってもいいかな、とか、300万まで払ってもいいかな、とか、ありますよね。で、前者の期待下取り価格が80万で、後者が200万だと、当然前者の方が高いけれど、それでもふつーの人は前者を買うわけです(勿論僕は後者を買いますけどね)
で、よくよく思い返してみると、山小屋が、たとえ2食つきでもさ、8千円とかいわれたら、やっぱりヤじゃないですか。下界で8千円出せば結構なところに泊まれます。それが、テントと食事と持っていくだけで500円になったりすれば、もう小屋に泊まる理由なんかなにもありません。

(2)広い上にプライバシーが確保できる

すいているときに山小屋へいければいいのですが、僕らはまっとうな社会人ゆえ、すいているときは下界で仕事をしています。簡単に言うと、混んでる時にしか山へいけない。
で、小屋の混んでいるときって、ホント悲惨なんですね。1畳に2人とか3人とか、食事も○回戦とかいって回されるんです。そんなとこに泊まったりしたら、絶対ゆっくりできない。
テントだと、よく、狭いっていう人がいるんですけどね、全然そんなことない。どんなに混んでいても、2人で1.5畳のスペースは保証されるわけですよ。というか、ソロなら1人で1.5畳+前室です。あっちは8千円払って0.4畳。こっちは500円払って1.5畳。広きゃあいいってものでもないけど、ちょっとだけ荷物が重くて、それで一杯お金払った人よりもスペースは広いんだから、やめられないってば。おまけに着替え放題。若いおねーさんでなくとも回りに気兼ねなく脱ぐことができます。それも、1日3回でも4回でも。

(3)荷物の重さはほとんど変わらない

です。テント泊で必要なものといえば、まず、テント。2人で1.6kgで、ツェルトの600gが不要になるので、差し引き1人頭500g。それに、寝袋。夏用なら700g位というか、シュラフカバーでもいい位。それに、マットと食料。よく計算しなくても、2kg前後しか違わないんです。それも、本当に極限の2kgではなくて、軽装からの2kgだから、ほとんど行動に影響を与えない。りんご1つ持ったら200g位あるでしょ。荷物がもてないので小屋泊、って、そんなアホみたいな議論がありますかいな。

(4)天気が悪化する

テントの場合、天気が悪化するんです。要するに、雨が降ってくるとテントが直接叩かれる。風が吹けば飛ばされそうになる。眠れない。神々の大地、かどうかは知りませんが、本当に山の近くにいるような気に、天気が悪いときは特にそういう気分になって、そして、明け方天気が良くなって、登る朝日の神々しいことといったら。小屋、というのは、結局は建物の中だから、山の中にあっても山の中ではないんですね。要するに、いかに天気が荒れても保護されちゃうから、小屋の中にいる限りは自分と天気とが切り離されてしまうのです。

(5)冬場でもない限り寒くもない

よく、テントは寒い、といいますが、冬場でもない限りまず寒さを感じることはありません。フライがしっかり張ってあって間に空気の層ができてあり、マットが1枚敷いてあって、3季用のシュラフの中なら、3000mの稜線でも暑いことがあります。

(6)好きなものが食べられる

北アなんかを除けば、小屋でまともな食事なんかは出てきません。といいますか、それを期待するほうが無茶です。裏側でどんなして荷揚げをするのか知っていれば、僕はたとえ金を払っても小屋でモノを飲み食いすることは理解の範囲外なのではないかと思いますが、自力搬入、自力搬出なら話は別です。いろいろ自分で料理を工夫する楽しみもありますし、体調に合わせて量を加減したり、自分好みの味に仕上げたり、と、自分の好きなものを食べられる、という魅力があります。小屋でも自炊はできますが、小屋の自炊、ならなおさらテントに限ります。

(7)タバコのにおいに巻き込まれない

というか、山まできてタバコ吸う人の神経がすでに信じられませんが、現実問題として加害者はどこにでもおりますから、われわれ被害者はなんとか防御をしないといけないわけです。それが、小屋なんかに泊まった日には、小屋内が禁煙なのは当たり前としても、だいたい1〜2時間前までにタバコ吸った人というのは、においですぐわかるんですね。彼らのそばには絶対に近寄りたくないし、まして隣に寝られた日には、僕は何のために山に登ったんだかわけがわかりません。

(8)時間が自由になる

山小屋の食事の時間、というのは、だいたいがして日が傾いてきて、光線具合がよくなって山が完動的に美しくなる時間です。そんな時間に僕等は食事をする、などという神経が信じられません。
たとえば、僕等は4時にスタートして、10時すぎには行程が終了してしまうことがあります。で、昼寝して徹夜で運転した疲れを癒した後、日没を迎えるわけです。ちょっと天気が悪くても山小屋では昼寝するような場所もないし、8時位には追い出されてしまう。まして4時なんかにスタートしようものなら朝食の食いっぱぐれが関の山。夜中歩くこともできなければ、好きな時間に行動を終了することもできない。
山というのは、もっと自由であるべきです。そう、少しの荷物とひきかえに。

(2015.5.7 13:39)(by script)




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