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幕営(1)


テント泊、というのは、ある意味登山のハイライトでしょう。山の息吹 をじかに感じながら寝る、というのは、まさに本格的な登山、という感 じにさせられるものです。
それゆえ、テント泊というと、なにかとても大変なことのように思われ がちですが、別にそんなに大仰に構えなくても大丈夫ですので、ぜひチャ レンジしてもらいたいです。僕なんか、小屋泊より先にテント泊を経験 したクチですから。

さて、幕営ですが、無雪期の幕営の場合、とりたてて特別な技術は必要 ありません。それではこのコラムは終わってしまうので、(1)では順 を追って手順をみていきます。(2)ではちょっとした小細工、といい ますか、知っておくと便利だよ、という技術をとりあげます。

(1)幕営地の選定・・・

まず、国立公園内では、幕営は原則として指定地でしかできません。こ の、原則としてのあたりが曲者ですが、じゃあ例外は何 なのか、と、いう議論は、議論としてやってもらうとして、ここでは 「指定地でしかできない」とだけ説明しておきます。従って、国立公園 内ではあまり幕営地は選択の余地がありません。決められたサイトの中 で良さそうなところを選ぶだけです。

さて、国立公園外ですが、この場合は幕営地は原則として自由ですので 選択は無限大です。といっても、あまり植生を破壊しそうなところへ幕 営するのはやめてください。
サイトの選定ですが、これは指定幕営地でも言えることですが、まず、 安全な場所を選ぶことです。安全な場所、というのは、要するにがけ崩 れや鉄砲水のおそれのない場所です。沢筋やがけの下などは危険だと言 えるでしょう。稜線の上は快適ですが、雷や強風のおそれがありますの でその点も頭に入れておかなければなりません。積雪期なら雪崩などに も注意が必要です。稜線でもコルにテントを張るのは、コルは風の通り 道ですので避けるべきです。風の通り道、といっても、トトロの歌をイメージしてはいけません。収斂した風が台風並の強さになってテントを叩くのです。 場合によっては人が入っていても吹き飛ばされそうになるほどです。

次に、水はけの良い場所を選ぶことですが、水はけの良い場所、という のは、要するに往々にして岩場で寝心地が悪かったりするものです。従っ て、雨の降る虞のないときは土のサイト、雨が降る虞のあるときは多少 寝心地は犠牲にしても乾燥したサイトを選ぶとよいとおもいます。
なぜ水はけが良い場所がいいか、というのはあえて書く必要はないとお もいますが、下手な場所にテントを張ると、翌朝水溜りの中にテントを 張っていることもあります(実話)

最後は、静かで便利な場所を選ぶことです。登山道近くは通り抜ける人 が多いので落ち着けません。また、トイレ近くも良くないでしょう(こ れは多くをコメントしませんので想像におまかせします)人通りが多い 場所、というのは、うるさいだけでなく、張縄に足をひっかけられたり する虞があるのであまり良くありません。
逆に水場やトイレがあまりにも遠い場所ですと動くのに不便なので、適 度な距離を保つことです。
学生団体の大きなテントには近寄らないのが賢明です。大抵夜遅くまで 騒いだり、逆にまだ日も出ないうちから撤収の準備をされたりすること が多々あります。早立ち希望の場合はそれもまた良いですが(笑)
もう1つ考えないといけないのは、指定地のサイトの場合は、様々な大 きさのテントが張られます。後からくる人のことも考えて、あまり大き な場所に小さなテントを張ったりしないようにします。

(2)幕営地が決まったら・・・

指定地の場合には、テントを張る前に届け出をします。大抵は1人あた り400〜600円の幕営料を払うと届出済の鑑札をくれるので、それ をテントにぶら下げます。(このへんはサイトによって違うので、届出 をした小屋の指示に従ってください) 管理人のいない幕営地(雪投沢など)では、届出の必要はありません。

(3)次にするのは整地

整地、といっても、大袈裟なことをするわけではなくて、テントを張る 場所に落ちている石を拾って除けることです。これをきちんとするかし ないかで、夜の寝心地がずいぶん変わってくるそうですので・・・僕は あんまり真面目にやりません(爆) 因みに、積雪時は、雪を囲って平らに圧雪をします。強風や豪雪が予想 されるときはさらにブロックを切り出して積み上げる、などといった手 順を踏むことになります。

(4)テントを広げて設営したら、しっかり固定する

整地が終わったら、いよいよテントを広げて設営をします。設営の方法 はテントによって違うのでテントの説明書を見てもらいますが、ポイントとしてはフライとインナーの間にしっかりと空気の膜を作ることです。フライの張りがいい加減でフライとインナーが接している状況では、雨が降ったり冷え込んだりするとすぐに室内が結露してしまいます。
設営が 終わったらペグをうってしっかり固定することです。しっかり固定しな いと、人が入っているときはいいのですが、テントを離れたときに飛ん でいってしまうことがあります。
テントの固定の方法はいろいろあるので、追って別の項でとりあげたい と思いますが、ここでは固定する、と覚えてください。

(5)中にマットを広げる

荷物を広げる前に、マットを広げてしまいます。先に店開きしてしまう とマットを敷くときに大変です。


(6)寝るときは・・・・

寝るときは、手の届くところにライトを置いておきます。夜中トイレに立つこともかんがえられますし、僕のように電気のつかない時計を使っている人なら時刻の確認だけでさえライトが必要です。何か荷物をガサゴソするにもライトがあれば便利なものです。

(7)テント内での火器の使用

基本的におすすめしません。ガソリンストーブはテント内で使用するのは非常に危険ですし、ガスストーブにしても大量の酸素を必要とします。それでも雨の日はありますので、そう建前ばかりもいえませんが、一般に雨の日はレインフライの下で調理をすることになります。

(7)撤収

撤収は、まずテント内の荷物を整理して、ザックの中に入れます。
晴れていれば、ザックは外に出します。
日が上がっているようならシュラフをテントの上に乗せて干します。
最後に、テントをひっくり返して、中のゴミを出したら、テントを畳んで、最後に忘れ物を確認して撤収します。

(8)帰ってきたら・・・・

かえってきたら、テントは1度広げて完全に干します。これをしないと、どうもカビ臭くなってしまう、ということです。僕はやったことがないので、いまのところはわかりません。

(2015.5.7 13:39)(by script)




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