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登山は危険か?


とある登山の掲示板で、登山禁止法を作れ、などと書いていた方が おりました。こんな荒れた掲示板があるサイトというのは、あそこ しかない(爆)ということですぐバレてしまいますが、登山の掲示 板ではなくて政治の掲示板でやらなければ無意味です。

それはさておき、

登山をやらない方にとっては、やはり登山=危険、と考えられてい る方が多い。これは、紛れもない事実です。では、ハイキングだっ たらどうでしょうか。ハイキングと名を変えるだけで、ぐっと世間 は寛容になります。では、ハイキングと登山とに、どの程度本質的 な差があるかといいますと、本質的な危険性については、正直もっ てまったく変わりはない、と言ってしまっていいと思います。冬山 登山でさえ、名を変えれば陽だまりハイキングなのです。


僕はここで感情論をぶちまけるつもりはありません。もっと冷静に 物事を考えてみましょう。

海の日近くの週末には、海において毎年20人ないし40人程度の 死者が出ています。しかし、ほとんどが数だけしか報道されません。 交通事故で亡くなられる方は、毎日30人前後。数も報道されませ ん。ある遺族が、死んだ翌日新聞にも載らなかった、と申しており ますが、そんなものです。

大半の方は免許を持っていることかと思いますが、毎日30人死ん でいても、酒飲んでガードレールと勝負するアホなドライバーと俺 は違うぜ、みたいなことを思っているのではないでしょうか。

山の世界も、右に同じです。

たまたま今回、正月と二ッ玉が重なったため、二ッ玉を甘く見た登 山者が何名か死んだり、救助の手を借りましたが、それが登山者の 全体像なわけではありません。大半の人は、自分の技量の範囲内で、 安全で適正な登山を楽しんでいるはずです。


アルピニズムの時代を経験された方は、多分1人2人は仲間が死ん でいて、それで自分が生き残ったのは運だった、と、一様に口をそ ろえています。しかし、時代の趨勢がアルピニズムからファンな登 山に移った今、「ファンな登山の範囲」であれば、きちんとした技 術で妥当な装備を持った上での登山をする限り、ほとんど危険性は ありません。むしろ、歩道を歩いていてはねられる可能性の方がよ ほど高いといえます。

ところが、少なからず、妥当でない装備、未熟な技術で高峰に上がっ てこられる方もおります。彼らはきっと事故を起こします。そして 実際に、あまりにもつまらない事故を繰り返ししています。


最近の雑誌には甘言が踊りすぎるように思います。冬山へ行こう、 岩登りにチャレンジしよう、といった言葉。そして、そういった言 葉に無批判で、夏も怪しい技術で冬の高峰に登られる方々。
装備の進歩により少しばかりそういったことが安全になりましたが、 しかしながら、冬山がよりリスキーであること、岩登りに危険がつ きまとうこと、これはどこでもドアでも開発されない限りは普遍的 な事実です。少なくとも正月にアルプス巡りをすることは、どうひ いき目にみてもアルピニズムの範囲であり、ファンな登山の範囲で はありません。

登山は決して危険ではありません。登山自体は決して危険ではあり ませんが、登山を危険にすることはいくらでもできるのです。


登山が危険か安全かは、以前は明確な答えが出せました。登山は危 険だったのです。しかし、今のファンな登山において、登山が危険 か安全かは、貴方自身が決めることなのです。

そして、実際に人をはねる人は酔っ払いより何年も無事故でゴール ド免許だった人が圧倒的に多いのと同様、山での事故も、実際には センセーショナルな冬山遭難よりも、単なる登山道でのつまづきや 転倒から滑落、墜落に至るケースの方がずっと多いのです。

(2001.1.22)

(2015.5.7 13:39)(by script)




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