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登山に初チャレンジ

ということで、トザン、というもの(もしくはハイキング、山歩きしれませんが、まあハイキングも山歩きも登山も、結局同じもので本質的な差異はないと思ってください)に興味をもって、じゃあちょっくら登ってみるか。でもどうやるの?という方のために、少しだけ、僕が最初の1歩のてほどきをしましょう。

★注:まず季節を確認してください。詳しい説明ははしょりますが、はじめて登山にチャレンジされる方は、春、概ね4月くらい〜秋10月くらいまでに登られることをおすすめします。多分、1年位登っていれば、その理由はよくわかるのではないかと思いますが、技術、というのは、後ろ向きにしか理解できないものなので、今のところは冬場に初登山はやめておいたほうがいい、ということだけ説明しておきます。

(1)まずは、登る山を決めよう

まず、登る山を決めよう。登山、というのは、非常に創造的な行為で、どこの山に登るか選ぶのもまた楽しみの1つなのですが、まずは、地元にある低い山に登ってみよう。

で、山を選ぶときは、まず本屋さんに行きます。ちょっと大きめの本屋さんにいきますと、スポーツの棚、もしくはアウトドアの棚がありまして、その中に登山関係の書籍が一式並んでいるかと思います。
で、僕らはだいたい地図を見ますと、この山が難しいか易しいか、コースがどんな感じかさえある程度想像がつくのですが、初心者の場合は地図を見ただけではどうしてもわかりづらいので、ガイドブックを見てください。ガイドブックで取り上げられているコースは歩く人も多いコースですので、静寂を楽しむ、というわけにはいきませんが、初心者でも比較的安心です。

たとえば、僕の近くには、丹沢山系がありますから、「フルカラー特選ガイド丹沢を歩く」という本をあけてみます。丹沢周辺には結構いろいろな山がありますが、初級者向け、初心者向け、もしくは頑張ってみたい、という人は中級者向け、といったコースを選ぶと良いでしょう。勿論、自分で面白そうだと思ったコースを選ぶのがポイントです。
たとえば、ここでは蓑毛〜大山〜下社、と書かれたコースを歩くとします。このコースは、中級向けということで紹介されていますが、歩行距離7キロ。歩行時間は4時間となっており、ちょっと距離は長いですが充分初心者でも歩けるコースです。
どの位が初心者でも大丈夫か、というのは非常に難しいのですが、地元の標高1500m以下の山(関東以西の場合)で、登り2時間半以内なら概ね初心者でも大丈夫でしょう。
で、どこを登るか、というのが決まったら、地図を買って帰ります。勿論ガイドブックも一緒に買って帰っても構いませんが、最低でも地図は登山中も必要ですので必ず買ってください。
勿論、ここで言う地図、というのは道路地図ではありません。登山地図です。たとえば昭文社の「山と高原地図」や、山渓のもの、日地出版のものといった、登山用の地図が大抵本屋さんには置かれていますので、これを買います。たとえば、蓑毛〜大山〜下社のコースが載っているのは、昭文社の地図では「丹沢」という地図になりますので、これを買います。
先人に聞きますと、2万5千図や5万図(と通称される)といった、「地形図」を勧められることがありますが、地形図は初心者向きではありませんので、登山地図の方を手に入れてください。


(2)地図をじっくりと見よう

地図、というのは、情報の宝庫でして、おおよその登山道の様子、というのは、この地図で読み取ることができます。たとえば、丹沢、という地図を広げてみますと、表面には地図が、裏面には展望図やタクシー会社の電話番号、温泉や旅館の情報、交通情報、といったものが掲載されています。
ここでは表面を見てみます。蓑毛、ということろをまず見てみますと、
「秦野ー蓑毛 バス22分」と書かれています。つまり、ここにはバスがきているので、登山をするのにバスを使う場合時刻を調べればいい、ということになります。
ここから、目的地大山の方へ向かって赤い線がひかれていますが、これが登山道。赤い実線のルートは一般ルートとも呼ばれ、普通の登山道を歩く登山ができるルートです。赤い破線のルートは難ルートですので、登山道がはっきりせず自分で道を探したり、もしくは途中の岩をロープで登ったりしなければならないルートです。
この地図を見てみますと、蓑毛から大山までは、45分+1時間40分で、休憩時間を含めずに概ね2時間25分あれば登れることが読み取れます。同じように大山から下社までは50分+20分で、1時間10分あれば登れる。
これに、休憩を含めた、時間をだいたいわりふっていきます。
 10時蓑毛スタート → 45分歩いたら10分休憩 → 1時間歩いたら10分休憩 →40分歩いたら山頂
 (12時45分〜13時30分頃山頂着)
 山頂に1時間いて昼食を食べる → 
 14時30分スタート →50分歩いて見晴台で10分休憩 →20分歩いて下社に16時頃下山

これで概ねのタイムスケジュールができあがりました。計画に無理はないでしょうか。なければ、この計画にあわせて、バスの時刻と下社からのケーブルカーの最終時刻を調べます。
調べたら、秦野9時発蓑毛9時22分のバスがあるとします。これに乗ると、ちょっと時間が早いので予定を30分前にずらします。ケーブルカーは18時まで(注:このアーティクルはフィクションです)なので問題ありません。自宅から乗って秦野に9時に出るには8時15分に電車に乗ればいいので、自宅を8時に出ればいい。
これで、計画は完成です。

(3)必要な道具をそろえよう

はじめての登山ですから、自分の手元には何も道具がありません。さて、必要な道具は一体何?
まず、登山用具屋さんへいってください。ちょっと目移りしてしまいますが、必要なものは非常に限られているので、今回は的を絞っていきましょう。
まず必要なもの、ということで、思いつくのが登山靴。勿論登山靴は必要なものの1つなのですが、ちょっと今回はお金がないので、(あまりおすすめはしませんが)運動靴で済ませることにしましょう。勿論、靴はゆくゆくはそろえないといけない道具の1つです。
次に、ザック。これも、とりあえず今回はありもので誤魔化すことにします。勿論専用のものの方が、とくに荷物が重い場合楽ですが、今回はそんなに荷物も重くないので何とかアリモノで済ませることにしました。
雨具は、絶対にいいやつが必要、ということで、ゴアテックスの雨具を買います。特価のやつの中に丁度いいサイズがあったので、15000円で購入です。
ヘッドライトは、一番安そうなやつが1500円で売っているので、これを選びます。それに、コンパスを買って今回はおしまい。都合17500円+消費税。
あとはコンビニエンスストアへ行って、食べ物飲み物の類を手に入れます。おにぎり4、キャラメル、水×3本。都合1000円。という具合に荷物をそろえます。

(4)天気をみよう

登山の前日には、天気をチェックしよう。山慣れた人なら台風でもきていない限り登ってしまう、という強者もおりますが、やっぱり晴れの日の方がなにかと安心だし、やっぱり晴れた方が楽しい。雨だったらまた来週の楽しみにしましょう。
で、よく天気図の読み方、とか、雲の見方とかを解説してある本ありますが、無雪期のハイキングなら、全然天気図なんか読めなくても平気ですし、僕も雲を見て天気をあてることなんかできません。というか、まあ空が真っ暗なら雨だろうし、空に雲がほとんどなければはれ、と、その位はわかります(笑)
天気図をチェックしますと、明日の天気は晴れのち曇りで、午後から大気の状態が不安定です。
あまり天気はよくなさそうですが、この位なら充分登れます。しかし、雷雨の予想があったり、台風がきているときは登山に適しません。こういったときは、諦めて麓で遊んだほうが賢明でしょう。

(5)実際に登ろう

決行の日がやってきました。今のところ完全に晴れ。予定通り蓑毛でバスを降りました。軽く体をほぐしてもらって、いよいよスタートです。といっても、要するに歩くだけですから、とりたてて解説することはありません。
ただ、歩くペースは普段歩くよりもゆっくり目の方が良いでしょう。登山は競走ではないので、1日のんびり歩いて帰ってくればいいのです。
登山というのは有酸素運動なんで、ペースはゆっくりで構わないのでまずは1時間を休憩なしで歩くことが大事です。最初の15分位は体内のエネルギーが無酸素で燃焼します。ですが、このエネルギーが尽きてきますと、今度は脂肪が燃え始めて、これは肺から取り入れた空気で燃えるのですが、このエネルギーの切り替えのときが一番苦しいので、その時期に休みをとってしまうと、また元の木阿弥です。そうするといつまでも辛いし、ペースも上がりません。要するに、出だしの15分はペースをゆっくり目に。あとは普通に歩けば大丈夫。
(長い)休憩と(長い)休憩の間を、通常「1ピッチ」という具合に数えます。勿論、1ピッチ=○○分、という明確なルールはありません。疲れたら休めばいいし、調子がよければ休まなくてもいいわけです。ただ、通常は1時間に1度位休憩を入れてあげれば楽だよ、という、ある程度経験上の法則があります。
たとえば、僕の場合、富士山は2時間後に休憩をいれて、そのまま山頂まで行くので僕にとっては2ピッチ登頂の山ですが、1時間ごとに休憩をいれて6時間かかるのなら6ピッチの山で、ああこれは大変だ、ということになります。

で、長い休憩、と説明書きをしましたが、あまり長時間の休憩を取ってしまうと今度は体が冷えてしまって、次の歩き出しが辛いですから、山頂まではまあ長くても10分位の休憩にとどめるようにします。逆に足をとめて立ったまま休憩したりすることがありますが、こちらは「立ち休み」などと言います。

で、大山の場合、「45分歩いたら10分休憩 → 1時間歩いたら10分休憩 →40分歩いたら山頂」という計画ですので、3ピッチ。最初の区間は、予定では45分でしたが、55分で到着。ここで休憩を入れます。ちょっと遅れていますが、この位は誤差の範囲なので、全然気にしなくて構いません。2ピッチ目は1時間10分で登れましたが、ちょっと疲れたので15分休憩することにします。3ピッチ目は丁度40分で、山頂には12時40分に到着です。さっそくお昼のおにぎりを口へ。あまり天気はよくありませんが、伊勢原から相模湾は綺麗に見えて、登ってきた甲斐がありました。 回りの景色を楽しんでいると、雨が降ってきました。14時30分頃下山するつもりでしたが、雨具を着込んで13時10分に下山開始。雨は5分もするとやんでしまいましたが、新緑が雨に濡れて美しく輝いています。 14時すぎに下社に到着して、帰りは大山ケーブルに乗って無事下山しました。

(6)反省しよう

さて、これで無事にはじめての登山が終了したわけですが、どうだったでしょうか。もっと高い山に登る自信はどうでしょう。もしくは、もっと距離の長い山は?
時間の配分は適切だったでしょうか。本来の予定より1時間半も早く下山してきましたが、その原因は何だったのでしょう。
道具についても、もう1度思い返してみましょう。大山の山頂で、いかにも山慣れした人がバーナーを使って料理をしていました。あんなものがあったらいいな・・・下りてくる途中、ズボンのすそを汚してしまいました。ズボンの裾が汚れないような道具はないだろうか・・・
それらの道具を入れる大きなザックも必要だな・・・
水は1本余計だったかな・・・ヘッドライトは使わなかったけど、次も持っていかないといけないかな・・・
どんな山にどうやって登ったか、自分で思い返すことは、次の山への実力になり、また、エネルギーになることでしょう。もしくは、次回は今回よりももっとうまく山に登れるようになるかもしれません。

(7)次の山へ行こう

今回は、近くの低い山を歩いただけでしたが、山の楽しみは、歩くだけではありません。もっともっと、山に泊まって星をみたり、語り合ったり、もしくは稜線の岩場を攀じ登ったり、もしくは歩いてしかいけない温泉の沸いている山へ入ったり、といったことがあります。季節も、新緑の季節から楽しいスノートレイルまで、山は様々な景色を見せてくれて、1度行った山でもまた新たな発見があることでしょう。または、地図に歩いた道に線を引いて、地元の山を歩き尽くしたり、もしくは百名山に登ったり、写真や山菜や、楽しみ方は様々です。
山のルールは、「遭難してはいけない」「ごみを捨ててはならない」「他人に迷惑をかけたり自然を傷つけてはいけない」の3点に集約されます。このルールに反しない範囲内で、自分だけの山登りを楽しんでください。

自分で計画を立てて自分で1つの山へ登りました。登る前よりも、きっとずっと山のことについて詳しくなっていることでしょう。次の山へ登る準備は整いました。
さあ、次はどこに登りますか?

(2015.5.7 13:39)(by script)




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