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冬も山登り(1)


冬も山登りにチャレンジしてみたい。
雪山の魅力に取り付かれないまでも、年間を通じて登山を楽 しみたい、という人は、恐らく大勢いることでしょう。
東北や北海道はともかくとして、関東以西であれば、山と天 気を選べば、それは決して難しいことではありません。

今冬は資料や写真を集めてきますので雪山に関する話は今冬 には間に合いませんが、冬場まず積雪がありえない山と、冬場軽い 積雪を見る程度、たとえば丹沢であれば表尾根であるとか、 もしくは三つ峠であるとか、およそその位の山に登ることを 前提にしまして、2回にわたって技術?といいますか、無雪 期とどう違うのか、というものを見ていきたいと思います。


まず各山について見ていく前に、時間の話。12月〜2月頃、 というのは、丁度一番日が短い時期で時間的にはかなり制約 されます。たとえば、夏山であれば4時頃から行動すること は充分可能でした。19時頃までは、その是非はともかくと して行動することができます。しかし、12月ですと、7時 半位から。16時頃には樹林帯は真っ暗です。
たとえば登り4時間の山に、8時から登ったとします。12 時に山頂について、1時間休憩、3時間かけて下りてくると、 だいたいぎりぎりですよね。
CT3時間半ですと、およそ休憩も含めて4時間位かかるの が普通だと思います。CT3時間半ですと、丹沢では三の塔 →塔の岳であるとか、大倉→塔の岳、といった、一般的な日 帰り登山ルートが該当します。
従って、まず冬場登る場合には、時間的に緻密な計算をしな いといけない。夏の日の長いときのアバウトな計算では、気 づいたら日没・・・ということも充分考えられます。

逆に、時間は余計にかかります。アイゼンをつけたり外したりする時間もそうですけど、ラッセルはないにしても滑りやすい場所を慎重に通過するために必要な時間なども考慮にいれなければなりません。夏場はなんでもなかったところが、冬場は思わぬ難場になることもあります。

次に考えて欲しいのは、交通機関。夏場は本数の多いバスも、冬場には減少したり、なくなったりすることもあります。終バスの時間も早かったりする場合も考えられるので、交通機関についてはしっかりとチェックしないといけない。

さらに、非常時の備え。一般的には「その季 節において、一晩もちこたえられるだけの装備」というのが、 山に入るための目安と考えられます。夏ですと「おかん」で 少々寒い思いか、下界の寝苦しい夜を経験せずにこれ幸い、 かは知りませんが、着のみ着のままで一夜を明かすことは別 に大きな苦痛とはならないと思います。しかし、冬はどうで しょう。積雪がある山でしたら、必ずツェルトはもっておき たいものです。積雪がない位でも、シュラフカバー位はお持 ちください。

さて、積雪がまずありえない山、関東近県であれば、300m だとか、500m位であれば、ほぼ夏山の感覚で登れます。 技術的に特段夏と違うことはありませんが、行動中は少し薄 着で、それにすぐに着られるものが1枚あれば良いと思いま す。
服装は、スケートに行く位の服装が目安となります。帽子と 手袋は、使う使わないは別にしても、必ずもっておかないと いけません。手袋は、綿の軍手はあまり良くないですので、 毛糸ないしはフリースのものが良いでしょう。その他に、暖 かいものが飲めればよいでしょう。

さて、それ以上の、軽い積雪を見ることもある、という山に なりますと・・・

まずは保険をご確認ください。ハイキング保険か山岳保険の、 いずれかには加入されていると思いますが、ハイキング保険 では積雪期の山は担保になりません。冬場の丹沢を登る人と 厳冬期の剣岳に登る人が同じ保険料・・・というのは、僕も あまり納得できないのですが、そのあたりはオトナと割り切っ て、積雪期の登山も出る山岳保険に切り替えて下さい。
もし、全く保険には入っていない場合、特に冬場は保険の必 要性が高くなりますから、必ず保険に入ることをおすすめし ます。それを前提にした上で、

夏場だったら水浴びしてそのままほっといても致命的なダメー ジにはなりませんが、冬場はやはり冷え込みも厳しいのでそう いうわけにはいかない。「防寒」とともに、「着ているものを 濡らさない」といいますか、絶対に濡らしてはいけない、とい うことを考えなければなりません。

さて、雪には、水を含んだ雪と、乾いた雪があります。え? 雪は水の結晶だって?そうなのですが、触っただけで水が染み 出るような、ほとんど溶けかかったようなボタ雪と、触っても 溶けなければ液体の水にならない雪があるんです。
東京近県ではボタ雪しか降りませんのであまり乾燥雪を見たこ とがある人は、標高の高いスキー場にいったことのある人位し かいないと思います。
で、0度前後では水っぽい雪になりますので、たとえばくるぶ し位のラッセルをしますと、パンツの裾が雪につきますよね。 水分を吸収する素材だと、そこから雪の水を吸い上げてしまい ます。綿素材のズボンだと、裾が濡れてドロドロになってしま う。雪の上に座ったら、こんどはお尻から。
というわけで、綿素材のズボンは、冬山ではとても具合が悪い ことがわかるでしょうか。積雪期のウェアは、基本的には化繊 もしくは毛で揃えていくことが必要です。

積雪、といえば、アイゼンですが、雪がある状況で必ずアイゼ ンが必要なわけではありません。とはいえ、特に朝晩を中心に アイゼンが必要な場面もありますから、もっていかないわけに はいきません。
さて、4本爪の軽アイゼンと、12本爪のアイゼンで、歩きや すいのは?というと、これは後者です。靴の外周に爪がつきま すのでバランスがとりやすいですし、斜面では4本爪アイゼン の爪を刺すには相当足首を曲げないといけない場面でも、前の 方の爪がひっかかりますから楽に歩けます。
ただ、12本爪のアイゼンがつけられる靴、というのは、かな り限られてきます(僕も布製の軽登山靴と10本爪アイゼンで 残雪期ハイキングをしたことがありますが、靴底が柔らかいの で度々アイゼンが外れてしまうことがありました)
そういう点からいきますと、少し本格的な山ということでは、 6本爪あたりが良いのではないか、と思います。
アイゼンの使い方、といいますかアイゼンを使った歩行に関し ての詳しい話は来シーズンに間に合うように取り上げますので、 今年はゴメンナサイです。
ただ、アイゼンをつけたときは、靴底を斜面に対してまっすぐ 刺す、ということと、爪の長さ分だけ余計に足をあげなければ 爪が雪面にひっかかってしまうということ、足は少し外側を回 してズボンの裾などにひっかけないようにしないといけないこ と、を書いておきます。恐らくアイゼンが必要になるのは、斜 度が緩い日陰の樹林帯でしょうが、そういった場所でしたらと りあえず↑のようなことを頭に入れた上で、まずは歩いて慣れ てもらえば大丈夫です。
それから、アイゼンの爪ですが、そう簡単に磨り減るものでは ないのですが、石の上などを歩いたりすればかなり減ります。丸まったアイゼンの爪は雪面に刺さりませんから、ときどき点 検して、丸まっていたらヤスリで研ぐと良いでしょう。
関東近県のほとんど積雪を見ない山ですと、降雪直後でもない 限りわかんやピッケルが必要になることはないと思います。

(2015.5.7 13:39)(by script)




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