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長期縦走のTIPS

僕のサイトを見て長期縦走にチャレンジしようと思った方、ご苦労さまです。長期縦走のポ イントを少しだけ書き留めておきます。長期縦走の何が難しいって、一番難しいのは休みを 取ることだゴラぁ。あれもなんか変な話で、僕は世界標準に照らせば夏に1ヶ月位の休みは 取れて当然だと思ってるんですが(夏休みが土日祝日含めて3日、とかいうのは日本だけの おかしな慣習だと思うぞ)実際僕も勤め人のときは2週間の休みを取るのが精一杯だったの で、その位が現実的には目一杯の休みでしょう。
まあ16日(土日月火水木金土日月火水木金土日)くらいの休みが取れる企業は現実に存在 しますし、9日(土日月火水木金土日)の縦走も十分長期縦走ですから、会社勤めをしなが らでも長期縦走をやるチャンスは、絶対にあると僕は思ってます。
長期縦走ならではのノウハウは、僕はあると思っているんですけど、とにかく、最初は5日 くらいのところからはじめて、自分でコツを体得するのが一番なんじゃないかな、と思いま す。5日歩ければ、だいたい9日は歩けると思います。

・極力軽量化せよ

…です。もう、説明不要ですね。30キロだ40キロだ、重さ自慢をして、まあ、その重さ を3日は背負えたとしても、その先は辛い。とにかく軽量化には勤しむことです。

・あらゆるものが消耗品

…になります。ガス缶は普通に消耗品の認識ですけど、ロールペーパーが切れることもある し、ひどいときには雨具とかテントも消耗してしまう。期間にもよりますが、体脂肪も消耗 品になることもあります。太平洋日本海縦走では靴底まで磨り減った。足の皮とか指の皮と かもそのうち擦れて痛んでくるし、時計を巻いていた手首に靴擦れ?を作って時計がはめら れない状態になったこともある。とにかく、消耗品を消耗させないよう気をつける必要があ ろうと思います。

・水筒は2個持参

してください。僕はポリカーボネイトの水筒に、穴があいたこともあります。水場が限られ て1日分余計に水を背負っていかないといけないような場所もあるでしょうし、果てしなく 下まで水汲みに行かないといけないようなキャンプサイトもあります。

・小屋も少しはあてにする

もちろん、小屋は一切使わないのが理想ですけど、やっぱりそう簡単にはいかないな、とい うのが僕の感想です。生モノがありませんから栄養のバランスも偏りますし、乾燥モノばか りでは味覚も続きません。背負えるものにも限界があるし、たまに小屋でお昼を取るくらい のことは、僕は仕方ないのではないかなと考えますが。

・ガス缶は10日で大1個

くらいですが、人によって多少の違いは出ると思います。はかりを使ったりして、1泊あた りの自分のガス消費量を把握しておくといいでしょう。ロールペーパーは新品1巻で12日 くらいと思いますが、トイレに紙が備え付けかどうか(ついでに書いておくと、男性か女性 か、もしくは毎日出るのか3日おきなのか)によってもずいぶん違うと思います。紙は内側 の方が1周あたりの長さが短いですから、巻き数(厚み)だけでは使用状況がわかりにくい と思いますので、これもはかりを使って使用量を計算します。ちなみに、間違ってもトイレ に備え付けられているやつを拝借してきたりしないように…
電池で動くもの(ヘッドライトやラジオなど)は、長期の場合新品の電池と交換してきた方 がいいでしょう。電池の予備の計画も難しいと思いますが、これは「多めに」としか僕は言 えないなあ。うまく計画を立てる方法があれば教えてほしいくらいです。

・休養日を途中に含める

1日目一杯、8〜10時間歩く日は、長く山へ入っていれば絶対あると思うんですけど、 それは毎日は続きません。10時間歩いた次の日に、また10時間歩きましょ、と言っ て、それを何日か続けたら必ず体が悲鳴を上げます。行動時間が4〜5時間の日を織り 交ぜて、時々休養をとるようにします。
だいたい日の出とともに行動を開始して、午前中から午後イチ位まで行動して、あとは 体を休める程度のプランが体を消耗せずに歩けるスケジュールになるのではないかと思 います。

・濡れモノは作らない

濡れモノを作るとしんどいです。少しでも晴れ間が出たら濡れてしまったものは干して 乾かします。日帰りで「この位なら雨具は要らないかな」というような雨のときも、早 めに雨具とザックカバーを使用するようにして、極力濡れ物を作らないように注意した いものです。
あと、靴ね。靴はいい物を使ったほうがいい。足元が濡れると靴擦れの原因にもなるし、 (少なくとも)ゴアテックスの入ってない布製のやつは、僕は長期縦走には辛いと思います。

・水場の計画が大事

重量配分との兼ね合いですが、水は無雪期の登山では一番重い荷物です。結局多すぎる と重荷でへばってしまうし、少なすぎるとひからびる。特に水場の情報は丹念に調べて、 どこにあるのか、その水場があてにできるのかどうか、どこでどの位水を持って、どの 位給水が必要なのか事前によく計画しておく必要があるだろうと思います。

・行動食と現金は多めに持て

食料計画に失敗した場合、3度の食事はたいてい小屋で何とかすることができます。で も、行動食の品揃えまで豊富な小屋はほとんどありませんし、値段も割高になることが 多い。それに、後半になると予想外の空腹に悩まされることもあります。悪天につかまっ て予想外の停滞になることもあります。
特に北アルプスの場合はお金があれば何とかなる場合がほとんどです。行動食と現金は 多めに持っておけば、多くのシチュエーションでリカバリーが効くと思いますので、不 本意な敗退は避けられるのではないかと思います。

・最初からとばさない

初日は一番重い荷物を背負って一番きつい標高差を登らないといけないことが多いと思 います。体も慣れてないですし、初日からとばすと後が続かなくなってしまいます。初 日はCTで極力5〜6時間くらいの行動時間にとどめて、時間は気にせず、とにかく登 りきることを最優先にしてスタートするのが吉です。
後半になると体力もついてきますし、荷物も軽くなってきますからだんだんスピードも 上がってきます。それまでは焦らずに時間をかけて行くことが肝要です。

・アミノ酸の摂取を心がける

ようにします。チーズとか、あとビーフジャーキーとかですね。サプリメントでも構い ませんが、壊れた筋肉の修復にアミノ酸が必要で、筋肉が修復されれば以前より強い力 が出るようになります。長期山行の場合、前半苦しんだ分後半体力がつくと思いますの で、アミノ酸を含む食品を用意しておく必要があろうと思います。

・山行後は体を休める

長期縦走の後は体が疲れて抵抗力が落ちているのが普通です。いきなり激しい仕事をせ ずに、軽めの所から手をつけてみるのが吉と思います。下山後は風邪や夏バテには十分 注意してください。


それでは、一生の思い出に残る山旅をどうぞ。

(2015.5.7 13:39)(by script)




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