サイトマップ | 更新停止のご案内 | このサイトについて


   

忘れ物

外で雪かきをしていて、4時もまわって、そろそろ終了かな、という時間にひょっ こり人が現れた。ジャージにスニーカーだから、トレランのつもりが予想外に積雪 が深かった、というところまでは予想がついた。
小屋あけ準備で人は入ったけど、営業は来週からで今はお客さんが泊まれるような 状態ではない。お泊まりですか?って聞くと泊まりだという。とりあえず小屋番に 聞いてみると、「素泊まりなら」というが、この人食事の持ち合わせがないので結 局2食つきになった。

で、電話で雲取山荘をキャンセル。今日中に雲取山荘まで行くつもりだったんで すね。下を11時に出発して、雪が深くて2時の予定が4時になったというんだ けど、いくら走っても2時に甲武信をヨーイドンで、夕食に間に合う時間に雲取 には入れないだろう。

で、この人食事だけでなく雨具も持ってない防寒着も持ってない。とりあえず人が いたからよかったものの、小屋番の小屋入りが遅れていたらどうするつもりだった のだろう。

こんな軽装登山者がいるかと思えば、素敵な重装備登山者もいた。


お客さんと話をするのは楽しいが、あるとき来た3人組のお客さん、仲間が死ん だかのようにうつむいたまま黙っているもんだから、声をかけづらくて放置して いた。僕もこの日業務の魔法瓶を割ってしまうというミスをしたもんだから落ち 込んでいて、話しかける気力も起きなかったのだ。そしたら、1人低体温っぽい 状態だったそうだ。雨の日だったんですね。70L級のザックをパンパンにして 登ってきたもんで、疲労困憊で談笑どころではなかった様子。

このお客さん、甲武信にはいい思い出がないと言い出した。前回テントで来て、 マット忘れてほとんど眠れなかったとか、なんかいろいろ語ってくれました。 今回は甲武信のつもりじゃなかったんですよ。たまたま雪山初心者がいたもので、 とか、僕の8年前の経験をそのままトレースして話してくれたもんだから興味を 持った。

で、今回も1日雨で相当しんどい思いをした。はじめての山小屋だというので、 とにかく飲ませていい気分になってもらう。


で、この日の翌朝大快晴。空荷で山頂へ向かうのを雪かきしながら見て、この人 達にもいい思い出が巡ってきてよかったな、と思ったのです。やれやれ一段落、 と思ってお昼過ぎにこの人達のふとんを片付けようとしたら、ふとんの上に車の 鍵ですよ。

あーあ、やっちゃったよ。またとんでもない思い出を作っていった。


もうちょっと見たら、ランタンが出てきた。はいこれもおまけね。と思って布団 を片付けていたら、もう1つヘッドライト。


急遽お客さんと連絡を取って、だいぶ下のほうだというので、急遽僕が鍵をもっ て下山することになった。今までにない時間で下山をして、無事鍵を渡すことが できました。彼らは後日お酒背負ってきてください、の刑。お金持ってくるの忘 れないでください、と言っておわかれ。

次こそは、いい思い出を作ってくれよな。


彼らは無事に帰っていきましたが、僕は結局この日の夕食とお酒はパー。今日か らお客さんが入るからお話できるのになあ、と思いつつ、自宅へ帰ってインスタ ントラーメンでしのぎました。

まあ、…改めて、また行くんですな…

(2015.5.7 12:3)(by script)




更新)


mixiチェック

mailto:mailaddress

tozan.net - http://tozan.net