サイトマップ | 更新停止のご案内 | このサイトについて


   

写真を撮るのにいい時間

フィルムカメラはもう絶滅に近い状況になってしまったが、カメラはいまの ところフィルムに分があると思っている。デジタルは便利なだけで、階調表 現や色の出具合はまだまだフィルムには追いつけないと感じている。

僕もフィルムからデジタルへいって、やっぱりダメだということでフィルム に戻って、またデジタルへいって、なんてことを繰り返してだいぶ散財した クチだが、羽振りのよかった頃に買ったフィルムカメラを、フィルムとデジ タルのはざまでホントにたまたま手放さずに持っていたのが幸いして、これ で甲武信岳周辺の写真を撮っている。
フィルムカメラはお金がかかるのが難点で、僕もターゲットを絞って、今は 甲武信周辺とあといくつかのジャンルに限ってフィルムにして、あとはでき るだけデジタルにするようにしている。


甲武信小屋のトイレにギャラリーがあるのだが、これは僕の写真である。こ のいきさつから書いてみようと思うのだが、別に僕の写真が認められたから とか、そういうことではないのである。
あたらしいトイレができた年かその次の年かに、小屋で例によって酒を飲ん でいたときに、トイレが殺風景だね、なんて話が出た。よし、あそこにギャ ラリーを作ろう。写真もってこい、飾るぞ、という話をそこにいた数人の人 としたのである。それじゃあ僕のやつも1枚飾ってもらおうと思って、とり あえずよさそうなやつをかたっぱしから印刷して、この中からいいのを1枚 貼ってください、って持っていった。そしたら、次にいったときにはそれが 全部貼られて僕のギャラリーになっていた。しかも名前入りで。

その後、その話に居合わせたほかの人が写真を持ってきた、なんて話は聞か ない。
こういうのって、チャンスだと思う。回ってきたチャンスを生かせずに終わ らせてしまうのはもったいないと思う。

さすがにこりゃどうかね、という写真も含まれていたのですが、甲武信岳の 周辺だけで撮影して、30枚近い写真をある程度の品質でとっかえひっかえ できるほど僕は多作ではなく、行く度に「うーんイマイチだなあ」、と思う 次第である。

と、いいながら、最近はトイレだけでなく客室にまで進出している。清水武 甲さんという偉大な写真家がいて、そのギャラリーも甲武信小屋にはあるの だが、そのギャラリーよりいい場所を占拠して貼らせてもらっている。清水 武甲さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでも、本心かお世辞かはわからないけれども、お客さんに褒めてもらえることはあ る。まてよ。褒めてもらえるってことは、僕の名前がバレているということ じゃないか。

甲武信岳でいうと、西沢渓谷からのコースよりも毛木平からのコースのほう が写真には良いと思う。西沢からのコースは尾根筋でなおかつ展望が開けな いのでどうしても撮れるものが限られる。源流の道は水沿いなのでいろいろ な写真が撮れる。だが、千曲川の源流は川床の色が素敵ではない。僕もいろ いろ悩んでいるのだが、コントラストの強いモノクロだったらうまくいくの ではないかと考えている。


甲武信小屋の周辺で写真を撮ろうと思うと、必然的に山頂へでかけるのが基 本となる。朝は午前2時頃でかけると星空や月が綺麗に入る。みんな日の出 の時間ばかり気にするが、写真に撮って綺麗なのはその50分くらい前の藍 色のグラデーションが出る時間だ。日の出ぎりぎりにでかけて、間に合った とか間に合わなかったとか言っていてはいい写真は撮れないのである。だい たいもうね、指の感覚がなくなるまで1時間2時間、耐えてないといけない。 で、日の出の時間に帰ってくると、なんか夜中にガタガタしている奴がいる な、と思ったけどわっきーだったのか、とか毎回言われるわけである。

だけど、甲武信岳は朝日ののぼる東側が樹林なので、実は朝日の写真はむず かしい。西側は綺麗にひらけているので、ほんとうは夕方出るといいのだと 思う。だが、あいにく夕方写真に出たことはほとんど皆無といっていいほど ない。日のあるうちに食事がはじまって、だいたいそのまま酒の会になって しまうのが通例だからである。

僕もなんとなく自堕落だな、と思う。本気で写真をやるのなら、やっぱり時 間が自由になるテントだな、と思っている。だけど、同じ重量を背負って甲 武信小屋へいくのであれば、なんかテントよりも肉とか酒とかを背負った方 がいいような気が、しないでもないのである。

(2015.5.7 12:3)(by script)




更新)


mixiチェック

mailto:mailaddress

tozan.net - http://tozan.net