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宝永山と富士見ハイキング

富士山を楽しめるハイキング/登山コースをいくつかご紹介します。

富士山には(本格的登山者以外は)7月と8月しか登れませんが、9月になっちゃったけど富士山を楽しんでみたい、という人のために、もしくは富士山には登ったけど、もっと違う山から富士山を見てみたい、この夏富士山に登る足慣らしにも。秋口から冬にかけては空気が澄んでいるので雪化粧した富士山が綺麗に見える時期です。
もちろん、ここに挙げた山以外でも、関東近県の山なら、天気がよければ大抵の場所から富士山は見えます。自分の足でいろいろな山に登って、見えるか見えないか確かめてあるくのも、また楽しいものです。実際、僕自身の今の山選びの基準は、富士山が見える山と、3000m峰です。

僕が登った「富士山が見える山」の中でも、富士山よりずっと面白い山ばかりを選りすぐって紹介したいと思います。なお、いずれの山へおでかけになる際にも、必ず登山地図をお持ちになっておでかけ下さい。

瑞牆山からの富士
瑞牆山からの富士。


宝 永 山

難易度 ★ 登り1時間半 おすすめ度 ★★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ◎ 10月中頃まで ○ 冬 × 静岡県富士宮市
宝永山は、富士山の裾のわきにポコッと出ている火口。約300年前に噴火してできあがった富士山のでっぱりです。このときにスコリアと呼ばれる火山灰を大量に噴出したため植物が育ちにくい環境にあり、富士山の森林限界は2400m程度にもかかわらず、宝永山周辺だけは森林限界は1300mとなっています。

富士山というのは、もともと氷河期を経験していないきわめて新しい火山なので、他の日本の山と比べて特殊な植生を持っていますが、宝永山周辺はとくに学術的にも興味深い、といわれています。

また、富士山が美しく彩られる紅葉の時期、山頂へ行くのは命がけですが、宝永山では夏とはまた違った富士山を楽しむことができます。

富士山富士宮5合目からおよそ3時間もあれば往復できますが、秋口は風が強く冷え込みも厳しいですので、それなりの格好でおでかけください。

小富士は須走口登山口から往復40分位。振り返れば富士山が大きく迫ってきます。


三 つ 峠

(日本二百名山)
難易度 ★★ 登り1〜3時間 おすすめ度 ★★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ◎ 10月中頃まで ○ 冬 △ 山梨県富士吉田市
葛飾北斎の有名な絵、凱風快晴の赤富士が描かれたのはここから見た富士ではないか、と言われている三つ峠。富士山のほぼ真北に位置し、富士見展望台としては随一の景色を誇ります。ここから見る富士は裾野がすっと伸び、宝永山の出っ張りが見えないため、ここから見る富士が最も美しいと言われています。

文豪太宰治がこよなく愛した三つ峠山荘から登れば小一時間で山頂までたどりつけるが、面白いのは南からの、むかしからの登山道。達磨石という梵字のような字がかかれた石を通り過ぎ、2時間くらいで八十八大師に着くが、ここにはたくさんの地蔵がある。少し手前から背中に富士山を見ながら登るようになり、ここまでくれば斜度も緩くなる。このあたりの登山道はやや崩れているので注意。やがて屏風岩の下を通るが、ここはロッククライミングのメッカ。岩を攀じる人を目で追いながら、登山道から山頂を目指そう。山頂までは3時間で、冬の夕方なら夕日にそまる見事な富士山が見られるだろう。ぜひ山頂の小屋に1泊して日没日の出を楽しんでから下山したい。

富士急行三つ峠駅から徒歩で登れるが、登山口までが少々長いので車の方が便利。冬季も登れるが、雪の降る山なので天気の悪いときは避けよう。標高が低いので夏に登るには暑いが、3〜5月なら最高だ。

乾 徳 山

(日本二百名山)
難易度 ★★★ 登り3時間半 おすすめ度 ★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ○ 10月中頃まで ○ 冬 × 山梨県三富村
乾徳山は日本200名山にも含まれている、変化に富んだ面白い山。雁坂トンネルの近くなので首都圏からはどこからでも比較的アクセスの良い、日帰り登山として楽しい山の1つである。登山道はきれいに整備されているので安心だ。
乾徳公園に車をとめたら、登山口まで20分ほど林道を歩く。このあたりはさして面白くないが、のんびり歩いて登山口まで行こう。乾徳登山口からは緑の中の登山道。約1時間40分歩くと国師が原という気持ちのいい原っぱに出る。ここまでの間に「銀晶水」「錦晶水」という2つの湧き水が出ているので、登山の汗をここで癒そう。真っ直ぐいった尾根沿いのルートは鎖場などの難所もあるので自信がある人だけ。扇平の先あたりから見る富士山は最高である。最後の鎖は右から巻けるので、ここは無理に登る必要はない。
左へ折れると沢筋のやや暗いルートだが、山頂までいけばちゃんと富士山は見えるのでご安心を。木の根が出ているのでやや歩きづらいが、こちらのルートなら安全だ。山頂まではおよそ3時間。山頂からは三つ峠ごしの富士山が見え、反対を向くと甲武信岳の勇猛な姿が現れる。まさに360度展望の山だ。
国師が原には避難小屋があるので、ここに泊まって(寝具・食事は持参)朝日を見ても良い。


大菩薩嶺

(日本百名山)
難易度 ★★ 登り2時間 おすすめ度 ★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ○ 10月中頃まで ◎ 冬 △ 山梨県富士吉田市
小説の舞台となった大菩薩峠も、富士山を見るのになかなか良い山です。尤も、大菩薩まできてしまうと、さすがに距離が遠いので展望が望めるのは綺麗に晴れた日だけ。ちょっと小さいけれど、端正な富士山が望めます。富士山というよりも、富士山のある景色、として素晴らしい山です。福ちゃん荘に車をとめれば、あとは車も通れるなだらかな道を通って1時間ちょっとで大菩薩峠へ。ここまでは見通しがきかないが、大菩薩峠から先は気持ちのいい稜線あるき。富士山を左に見ながら、大菩薩の山頂を目指そう。雷岩という格好いい岩を乗り越して、左の福ちゃん荘からまっすぐ登ってくるルートと合流したら、森の中に入る。大菩薩嶺の山頂は展望も何もない静かな場所だ。帰りはまっすぐ下りれば小一時間で下れるだろう。
大菩薩峠と大菩薩嶺の間にも綺麗な避難小屋があるので、寝具と食事を持ってくれば綺麗な朝日が望めることだろう。冬は雪が積もるが、量は少ないので軽アイゼンとストックで登ることができる。21世紀の朝日をここから望むというのはどうだろうか。


仙丈ヶ岳

(日本百名山)
難易度 ★★★ 登り3時間半 おすすめ度 ★★ 
登山適期 8月 ◎ 9月 ○ 10月中頃まで × 冬 × 南アルプス
とにかく富士山の好展望地が多い南アルプス。南アルプスは山が深いので簡単には登らせてくれませんが、仙丈は比較的簡単に登れる山です。といっても、上にあげた山々よりはやはり本格的な登山になるので、しっかりした足構えでどうぞ。
甲府から広河原行きのバス(夏の土日は朝3時が始発)に乗り、広河原で北沢峠行きのバスに乗り換えます。バスからは南アルプスの緑深く神々しい山々が楽しめます。なかでも広河原を出てすぐ左手に見える北岳は壮観。北沢峠からは暫く森の中を進み、徒歩約2時間で森林限界に出ると一気に展望が開けます。富士山は左側で、はじめは北岳の横にちょっと見えるだけですが、高く上るにつれて裾の方まで見えてきます。手前の小仙丈岳からは見事な氷河地形のカールがあまりにも美しく見えてきます。ここまでくれば山頂はごくわずかな登りを残すだけ。山頂からの展望は素晴らしいの一言。日本第2位の高峰、北岳と、その横にある日本第4位の高峰、間ノ岳、そして富士山。右の方へ視線を移すと農鳥岳や塩見、赤石岳、聖。中央アルプスや北アルプスなど、日本の3000m峰すべてが見わたせるのがここだ。(立山だけは確認できませんでしたが、多分見えると思います)そして、後方には日本随一「格好いい山」こと甲斐駒ケ岳の勇姿。天気さえよければまさに展望王国と呼ぶにふさわしい。

体力に余裕があったら、ぜひ大仙丈岳も往復したい。大仙丈のピークは平凡だが、チシマキギョウやチングルマが咲くお花畑を歩く稜線歩きは最高の一言だ。

帰りのバスの本数は限られているので、余裕ある日程でどうぞ。


塔の岳

難易度 ★★ 登り3時間半 おすすめ度 ★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ○ 10月中頃まで ◎ 冬 ◎ 神奈川県
1年中登山者の絶えることのない丹沢。なかでも塔の岳は表の盟主だ。昔は森深い山だったようだが、今では大気汚染の影響ですっかりハゲ山になっている。悲しいことだが、展望はそれ故素晴らしい。夏場は空気の透明度も低いので塔の岳から富士山が綺麗に見えることは少ないが、冬になれば雪化粧した富士山がはっきりと見える。ただし、冬の朝晩は軽アイゼンが必要なので、難易度はやや上がる。

通称バカ尾根と呼ばれる大倉尾根は麓から山頂までひたすら上りつづける。その標高差はなんと1200mもあり、アルプス並の階段登高がまっている。そして、体力尽き果てた人は途中の花立でかき氷を食べて帰るのもまたお約束。体力的にはなかなかだが、技術的には難しくないので、のんびり4時間弱歩けば山頂にたどりつく。よく体力トレーニングなどにも使われる尾根で、富士山とほぼ標高差が同じなので、5月や6月の富士山チャレンジ前の準備にぜひとも登っておきたい山の1つだ。
塔の岳の山頂には人慣れしたシカがいるが、一応野生なのでエサは与えないで欲しい。エサを与えてしまうと彼等は自力で生きていくことができなくなってしまうのだ。
塔の岳からの下りはまっすぐ降りてもいいが、鍋割山を回って帰るとさらに面白い。大丸小丸と、ブナの大木の中を歩き、30分ほどで鍋割山に着く。山頂にある鍋割山荘のおやじはヒマラヤ登山の経験もある名物オヤジで、毎週100kg以上の荷物を小屋へ背負い上げている。この山小屋で出してくれる鍋焼きうどんは1度食べる価値ありだ。余裕があればぜひ1泊して草野さんと話をしてみよう。
鍋割山は森に囲まれた静かな山頂だが、条件がよければこちらからも富士山が見えるようだ。
下りは1時間ほどで林道に出るが、この間は毎年秋口になるとキノコがたくさん出る。なかにはテングタケやシロタマゴテングタケなんていう毒キノコも出るので注意が必要だが、見る分にはなかなか面白い。暫く未舗装の林道を出ると大倉へ戻ってくるが、渋沢駅まで歩くこともできる。
大倉には駐車場もあり、キャンプも可能だ。
丹沢では桧洞丸の山頂を少し犬越路方面に下ったところでも富士山が綺麗に見えるが、こちらは塔の岳より雪深いところなので、冬場は安易に登ってはいけない。こちらは5月のツツジの季節が最高だ。

雲取山

(日本百名山)
難易度 ★★★ 登り5時間 おすすめ度 ★★ 
登山適期 8月 ○ 9月 ○ 10月中頃まで ○ 冬 × 東京都
東京都の最高峰雲取山からも、富士山は綺麗な姿を見せてくれる。さすがに富士山からは遠いので夏場はあまり展望が望めない。しかし、好天にあたればいくつもの峰々をこえたところにある富士山は、その適度な距離から特別な感慨をもって楽しむことができるだろう。できれば夕方頃1人になって、富士山をみながら物思いにふけるのがいい。のぼりは長いが、登山道は極めてよく整備されているので、子供にも登れるやさしい山だ。

季節としては、冬はベテランの登山者だけが上れる山なので、雪が降る前の9月から10月はじめ位、逆に5月のゴールデンウィーク頃がいいだろう。新緑に花、見所には事欠かない。8月はちょっと暑いと思う。
東京の近く、ということもあって、登山道は縦横に張り巡らされているが、いくつものピークをこえる縦走はやはりベテラン向き。雲取山は、まず鴨沢からのルートか、三条の湯からのルートを試そう。鴨沢から上がると、しばらくだらだらとした登りを登る。これがいつ急になるかというと、急にならないまま山頂まで行くのである。つまり、距離が長いので時間はかかるが、そんなに体力が要求されるわけではない、ということ。登山道はしっかり整備されていて危険な場所はまったくない。
その日のうちに下山してもいいが、山の中で1泊した方が楽だろう。奥多摩小屋は雲取山山頂の手前約1時間のところにあり、広い稜線の気持ちいい草の上だ。ここでの昼寝は最高なので、少し早く出て、ぜひねっころがって富士山を見ながらの昼寝を楽しみたい。ここではテントを張ることもできるので、テント泊もまた格別だ。
5分程度下ったところで水が湧いていて、ここで水を得ることができる。山頂では水は得られないので山頂避難小屋泊まりならここで水を確保していく。
一方、山頂直下の雲取避難小屋は新築されたばかりの美しい小屋。寝具食事は自前だが宿泊は無料。朝起きると目の前から太陽が昇るのはまさに素晴らしい。無人小屋なので大事に綺麗に使おう。山頂は約300度の展望で、まだ見ぬ秩父の山々がいくつも見える。もう少し立派なところに泊まりたい、と思ったら、30分程度先へ進むと雲取小屋、という小屋があり、ここなら2食つきで受け入れてくれる。

下りは鴨沢を下ってもよいが、三条の湯で一風呂浴びてから下山してもいい。ただ、三条の湯からの林道歩きは結構長いので、風呂は下山してからのお楽しみにした方が、折角風呂にはいってもまた汗をかいてしまうことになるだろう。鴨沢へ降りるときについでに七ツ石山に登るのも楽しい。

ほかにも富士山の見える山は一杯あります。天気がよければ日光からでも富士山は見えますから、これ以外にもぜひ自分だけの富士見山をみつけてみてください。

(2015.5.8 7:8)(by script)

(2015.5.8 9:1)(by script)




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