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何を持っていったらいいの?

ここは、「富士山に登りたい」の項目なので、登山は富士山一回きり、という方向けに書いています。今後も継続して登山ないしハイキングを続けていきたい、という人は、はじめからちゃんとしたものを買った方がいいと思いますので、選択の基準も少し違ってきます。
山旅の道具の方を見てください。


道具の購入場所ですが、もちろん登山用品の店がベストです。ベストですが、登山用品のお店のいいなりになって買っていると、すぐに20万30万出ていってしまいます。富士山登るのに、それなりの海外旅行よりも余計にお金がかかってしまう。それはよくない。できるだけモノごとにどこで買えばいいかもコメントに入れてあります


まず、「どうしても必要なもの」と、「あると便利なもの」に分類して考えますと、 どうしても必要なものは、以下のとおり。

●雨具 ●靴 ●ヘッドライト ●防寒具 ●毛またはフリースの手袋 ●毛またはフリースの帽子 ●おやつ ●ばんそうこう ●水筒  ●トイレットペーパー、ウェットティッシュ  ●携帯電話 ●現金 ●ごみ袋 ●以上の装備が入るザック

あると便利なものとしては、僕の方ではこんなものをあげておきますが、このへんは 結局のところ人によっていろいろ工夫されている部分なんで、これに従う必要は全く ありません。でも、きっと持っていくと便利だと思います。

○マスク ○ハイキングステッキもしくは金剛杖 ○日焼け止め ○地図・コンパス ○耳栓・アイマスク(宿泊の場合)○タオル


●雨具は最も重要な装備。必ずセパレート式のものを持参する

雨具は、雨が降らなければ(一応)必要のない装備ではありますが、とはいえ雨が降ったときは命を左右する装備に変身します。
で、雨具は、ご来光待ちの時の防寒具にもなるので、必ず持参してください。

夏場、平地で雨に打たれたところで、ほっておけば勝手に乾いてくれます。しかし、山の上で雨に降られて服を濡らし、その後風に吹かれると気化熱で急速に体温が下がり、最悪の場合凍死することもあります。
もう1つ重要なファクターとしては、汗。蒸発した汗が雨具の中で冷やされて水に戻って、雨具を着ているのに中がびっしょり、ということは十分ありえます。これが体を冷やしてしまい唇を紫にして冷たい思いをすることになる。

悪いことに、山は天候が急変しやすく、しかも午後の夕立は夏山のお約束だったりします。さらに富士山は独立峰で風が強い、ときている。ですから、雨具を持たないのは論外としても、できれば、いい雨具を持っていってもらいたい。

さて、表題の件ですが、なぜ上下別体のセパレート雨具でなければならず、傘やポンチョではダメなのか、と申しますと、富士山の雨はかならずしも上から降ってくるとは限らないからです。富士山の雨は下から降ることもあるのです。と、いうのも、山頂の高さより下で雨雲が発生し、強い上昇気流に吹かれて雨が飛んでくるのです。
つまり、ポンチョでは雨が防ぎきれないばかりか、風を孕んでしまって危険でさえあります。傘は論外。さした瞬間に折れると考えておけば間違いありません。


ではどんな雨具を選べばいいのか。素材については別項で書くとして、雨具のキーワードは、「セパレート」と「防水透湿素材」です。セパレート型で、透湿と謳っているものなら100%問題ない。このクラスなら、多分ホームセンターかアウトドア系のお店で、4000円内外で買えるでしょう。登山用品の店でも、1万1千円か、もう少しするくらいです。
透湿を謳っていないものでも、セパレートであり、なおかつ薄いビニールではない、裏地のついたものであれば大丈夫ですが、このクラスだとのぼりはじめから雨のときは少ししんどい思いをするかもしれません。ホームセンター、アウトドアショップのほかに、ワークマンなどの作業着屋でも取り扱っており、3000円前後で買えると思います。
富士登山であれば、このいずれかの雨具を用意するのがおすすめでしょう。

ちなみに、富士山は1度きりで、その後山になんか登らないよ、という人は、値札はつけたままにしておくのがいいです。もし、富士山で雨具を広げることがなかったら、そのまま未使用ということでオークションにでも流せばいい。まあでも、自転車の通勤とかにも使えますし、僕的にいえばもっと別の山も登ってもらいたいです。

●靴

靴は良いものに越したことはないですが、雨具ほど重要ではない、と思っています。とはいえ、やはり可能であれば専用の軽登山靴やハイキング シューズを用意されるのが良いように思うのです。と、いうのも、やはりこういった靴であれば、「硬い靴底」「砂礫地で滑りにくいパターン」「きちんと 足首を支えてねんざなどの事故を防ぐ機能」といったものを持っているからです。

靴選びは難しいので、別項を設けてあります。参考にしてください。
いずれにしても、靴を買ったらきちんと足になじませておく必要があります。特に革製の靴はなじんでしまえば最高ですが、なじむまでは非常に辛いです から、(1)お風呂から上があったあと数回足を入れる(2)公園などの(できるだけ土の上)を数回散歩する(3)高尾山などの低山を実際に歩いて慣 らす・・・というような手順で足になじませておきます。また、購入するときは、できれば夕方(午後のほうが足が大きくなるため)お店へいって、納得 いくまで徹底的に試し履きして、できることなら階段や段差を歩いてみて選ぶと良いでしょう。
もし、今回はありあわせのもの・・・というのであれば、一番良いのはオートキャンプで使うようなアウトドアシューズ。次はテニスシューズだと思いま す。緩んだ砂地はつらいですが、締まった砂地できちんと止まりますし、靴底も硬いですし、爪先の保護も比較的しっかりしています。次点としてはエア マックスのような、比較的靴底が厚いミドルカットの運動靴だと思います。
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●ヘッドライト

夜間登る人が必携なのは当然ですが、昼間行動する予定の人も必ず持ってください。予定通り歩けず、行動が日没まで及んで しまう可能性もあります。富士山には街中と違って明かりがありませんから、ヘッドライトがなければまったく動くことがで きなくなってしまいます。

ここ数年、登山用のヘッドライトはLED化の波が押し寄せて、店頭に置いてある製品の単価が大きく上がってしまいました。 今や、ヘッドライトは雨具とともに、登山用品の店で買うのはもったいない代物の代表に昇格しています。登山用品のお店で 買うと、最低でも5千円は出さないといけません。ホームセンターやアウトドアの店で安いものを探せば、おそらく2千円前 後でしょう。

ヘッドライトのキーワードは、重量です。

夜間登る人は少し重くても明るめのものを、昼間しか行動しない人は非常用として最低限の明るさのものでいいと思います。 (夜間登る人でも、満月近くの一週間くらいに登る人は少し暗めのやつでもOK) ヘッドライトはLED式のものと電球式のものがありまして、今主流になっているのはLED式のものですが、夜間歩くには 電球式の方が見やすいだろうと思います。で、どちらがいいか、と言われたら、安いほうでいいと思います。

で、重量なのですが、

富士登山に向くのは、重量でいうと、おおむね150g以内のものです。できれば100gを切ればベストですが、小さい電球(麦球)を使うヘッドライトですと暗すぎて地面がよく見えなかったりするので、普通の豆電球くらいのものがいいと思います。電池は単3電池が2本使いのもの。4本とかいうものもみかけますが、頭につけるものですから、4本のものは重さを感じると思います。
単1電池を使うようなものは、論外です。論外ね。

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2007年12月現在、登山用品店で買う場合のイチオシは、Black DiamondのSPOT。市価5500円前後。LEDの品ですが、軽量で明るさも十分です。同社のものですと、ICONとい うのが一番明るいですが、森林限界上を歩きますから、ICONほどの明るさは必要ないでしょう。
電球式で選ぶのなら、PETZLのmicro。
比較的おすすめしにくいのが、NationalのBF-198とBF-192。いずれも非常に軽く値段も安いのですが、明るさが足りないので、夜歩くには光量が不十分と思います。電池が特殊なので、電池込みの価格だと結構いい値段になってしまうというのも難点です。もっとも、昼間歩くだけで非常用とわりきって買うぶんには問題ないでしょう。
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で、ヘッドライトと一緒に持ってもらいたいのは、電池の予備。夜通し歩くようなら2組は必要です。ゆっくり歩いて山頂まで8時間くらいだと思うのですが、だいたい電球式のヘッドライトは6〜8時間くらいで新品の電池が切れることになっていると思います。新品の電池を入れていって、途中で1回入れ替えないといけない。で、もう1組、帰りの予備が必要なので、もう1組。
使い終わったヘッドライトは、非常持ち出し袋にでも入れて、最後まで有意義に使ってあげてください。2,3年たったらまた富士山行きたくなるかもしれないしね。
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Black DiamondのSPOT。1WのLEDを搭載しているのですが、この位明るさがあれば万全です。

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懐中電灯。夜間歩く予定がない人であれば、これでもいいと思いますが、夜間歩く予定で登山する場合はおすすめできません。ずっと手に持っていないといけないので疲れますし、転んだ拍子に下へ転がしたりしてしまう可能性もあります。
いずれにせよ何かしらの明かりを持つ必要はあります。

●防寒具

富士山の山頂の気温は、およそ3〜7度前後。時間によっては東京の真冬より寒いと思っておいたほうが良いでしょう。と、いうことは、これに準じた防寒具が必要、ということになります。特にご来光組は、もう1枚余計に持ったほうがよいかと思います。
まず行動中ですが、基本はTシャツ+長袖シャツ。行動中は運動量が多いですから、薄手のもので充分です。といいますか、厚手のもので保温をしてしまうと、汗をかくための余計な体力が必要になる上、水分や塩分が失われることからその補充も考えておかないと体調を崩す可能性もあります。また、服が汗を吸ってしまいますと、それが蒸発するときに体熱を奪いますから、秋口に着るような薄手の格好が良いでしょう。
で、歩行中は良いのですが、止まると急激に冷え込みます。このときに、「保温をするもの」と、「風をさえぎるもの」が必要になります。前者はセーターもしくはフリース。後者は通常雨具を使用します。特に後者を忘れると悲惨な目に遭いますのでご注意ください。

登山用品のお店にいくと、下着からアウターまで全部衣装が売っております。勿論、全部登山用の衣装を一式買えればそれにこしたことはないのですが、富士登山でしたら、手持ちの衣装でいいと思います。もし、何か1つだけ買うとしたら、化繊Tシャツ。いちばん下に着るTシャツが速乾性素材だと、肌に触れているところが汗で冷えないですからずいぶん楽になると思います。中間のシャツが湿気を溜め込みますが、フリースは基本的に化学繊維だから、多少の品質の違いはあってもユニクロのフリースと登山用品店のフリースで機能が極端に違ったりすることはありません。ちなみに、登山用品店の化繊Tシャツも、ユニクロのドライTシャツも、若干品質は違いますが、基本的に同じ仕組みのウエアです。ということは、ユニクロで買ってもいいだろう、ということでもあります)

●毛またはフリースの手袋

または、スキー用・スノボ用・バイク用などの保温性の高い手袋があるといいと思います。うちでは軍手はあまりおすすめしていません。

岩角から手を保護する機能は、僕はあんまり必要ないと思っています。そこかしこの岩に手をつくような登り方は、基本的に誤っていると僕は考えているからです。
それより、手の保温が重要です。とくに夜間登る人やご来光待ちの人は手袋を用意しておくのが賢明と思います。

で、素材なのですが、雨が降ったときに雨をふせげるものであればベストです。ですが、そういうものが用意できない場合は毛またはフリースの手袋がいいだろうと思います。2,3百円で買える毛の手袋なら、雨に濡れても軍手のように冷え切ってしまうことがないと思います。フリースのものは登山用品の店で売っていて、風を防ぐ機能などがついているのは3千円くらいします。

●毛またはフリースの帽子

帽子はあったほうがいいです。帽子のあるなしで、服1枚分の防寒性が違うといわれています。
冬場一般的に下界でかぶる、毛またはフリースのつばのないやつがいいです。つばのあるやつは風をはらむと飛ばされます。

●おやつ・行動食

登山によって消費されるカロリーは、およそマラソンの1.5倍、と考えてください。このエネルギーを「消費されるがまま」にしてしまうと、エネルギー不足によりバテてしまいます。そして、一度バテてしまうと山上では(酸素が薄いので)回復は難しいのです。で、行動中なにがしかを口にしたいところなのです。
行動食なのですが、キャラメルか、小分けにしたピーナッツ(ピーナッツは喉が渇くかと思います)が良いように思います。また、ウィダーインゼリーやカロリーメイトのような、簡易朝食食品もまた有効で、今回の朝食はウィダーインゼリーを2つ、歩きながら飲んだというか食べました。また、酸味のある飴も疲労回復に効果があると思います。よくチョコレートが良い、といいます(処女峰アンナプルナという本の中でチョコレートで飢えを凌いだ話は有名)が、チョコレートは日中解けてベタベタになってしまいますので、チョコレートを持っていくようでしたら、午前中はやい時間に食べきるような食糧計画でいかれると良いと思います。
スナック菓子は喉が渇くため、またかさばるためおすすめできませんが、袋のまま持って上がると気圧の変化を目で見て楽しむことができますので、それもまた一興かと思います。最悪の場合非常食にもなりますしね。飴玉の袋でも結構ふくらみますから、大きいのがいや、でしたらこちらをお持ちになると良いでしょう。
僕はお昼も行動食で済ませるので、お昼はおにぎり×4、という体制ですが、お昼を別途取る方は、お昼も用意する必要があります。

あまり関係ありませんが、登山前はパスタやごはんを食べて炭水化物によるエネルギーを貯えておくと良いかと思います。とくに、パスタについてはホノルルマラソンの前夜にパスタがふるまわれる話は有名かと思い、持久性の運動前の炭水化物は後半の頑張りに効いてくるという科学的なデータも存在します。

●ばんそうこう

くつずれの手当てに使います。まあ、絶対くつずれを作らない自信があれば要らないですけど、くつずれで敗退はばからしいですからね。

●水筒・・・水の量は本当に難しい


今回、飲み水としては水は500mlのペットボトルを3本持っていきました。うち、1本はポカリスエット、2本は真水(スポーツドリンクは吸収が早いので登山向きなのですが、大量の発汗後は真水がほしくなることがあるのと、場合によっては怪我や熱射病の手当てなど、別の目的に使うことがあるので最低1本は真水にしておきます)だったのですが、今回飲んだ水は500mlでした。しかも、山頂までいくのに飲んだのはたったの250ml!持っていくべき水の量の判断は本当に難しいものです。
やはり、日中登る方は1500mlを目安にされると良いのではないかと思います。日中は摂取する水分の量も増えていますし、1泊2日の行程ですと、就寝中汗や息で失われる水分もあります。ただ、最悪の場合山小屋で買うことができますので、予備用の水まで持つ必要はないと思います。お茶は良いですが、炭酸飲料は疲れているとのどをとおりませんし、気圧が低いので吹いたりしますから避けたほうがよいかと思います。

●トイレットペーパー、ウェットティッシュ

富士山のトイレ、僕がはじめて登った頃は垂れ流しで紙も用意されていない所がほとんどでした。今は多くのトイレが有料のバイオトイレに変わって、紙も用意されているところが多くなりましたが、もしかしたら、まだないところもあるかもしれないので…また、それ以外にも使途は広いですので、お持ちになると良いと思います。あんまり一杯は要りません。3回分くらい持っていれば十分です。ウェットティッシュは、手や顔を拭く(どうしても岩などにつかまって登りますから手は汚れますが、水が貴重ですから洗うのは難しいのです)のに使用します。
ティッシュペーパーは水にとけずに残ってしまうので、山上のトイレでティッシュペーパーを使うことは避けてください。

●携帯電話

今や携帯電話は登山界でもライフラインとして有効に使われるようになりました。富士山でも大抵のキャリアは登山道全域で通じると思います。グループで1つ、誰か代表で持って行けば十分ですので、持参することをオススメします。
全員で持っていくと、重いからね…

●現金

富士山では、大抵のモノは現金さえあれば買えますので、現金は多めに持っていくことをおすすめします。3万円くらい財布の中に入れておけば、多少の何かがあってもかなり安心できるはずです。あと、100円玉は使う機会が多いと思いますので、100円玉は10枚くらい持っておくことをオススメします。
10円玉、1円玉は要りません。

●ごみ袋

ごみを持ち帰るための袋。なんでもかまいません。コンビニの袋でOKです。

●ザック

まず、可能な限り両手があいていたほうが良いですので、鞄の類は登山には向きません。

大きさは、普通の人でも30Lくらいあったほうが良いと思います。防寒具がかなりかさばるでしょうから、「夏の日帰りは25L」などいう目安を盲目的に信じて、あまり小さいものを選ぶと必要なものも入らない可能性があります。

勿論、手持ちのザックではなく、登山用のザックを用意した方がいいのは間違いなのですが、手持ちのザックが、グレゴリーだったりする場合、それは登山の世界でも高級品に属する品物ですので、それをそのまま登山に使用して頂いた方が賢明です。

比較的買いやすい値段なのはモンベル
http://www.montbell.jp/
ですが、ザックは体にあわせて買うものなので、通販では買わずに、できれば登山用品のお店で実際に背負ってみて買った方がいいでしょう。

(2015.5.8 7:6)(by script)

(2015.5.8 9:1)(by script)




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