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ツェルト

必要度
テントを持っていかない山行での非常用具。グループで1つあればいいと思います
道具選びの重要性
あまり選択の余地はないと思います。多少のサイズの違いと、通常のナイロンのものか、ゴアテックスのものか位かな
この道具が必要な山行 晩秋〜冬山〜早春は必携。非常用具なので。そのほかの季節でも僕はいつも持参しています
予算 僕は8千円くらいで買った記憶がありますが、今のものはもうちょっと値段が張るみたいです。

ツェルトとは、簡易テントのことで、一般的にビバーク(予定外の露営宿泊)せざるを得なくなったとき使用するものです。本来の用途以外にも、雨天時や寒冷時の休憩用や、そのまま地面に広げてレジャーシート代わりにしたり、オプションのテントポールやフライシート(雨除けだ)を使用して、もしくは単独で夏の宿泊程度に通常のテント代わりとして使えます。重量は就寝2人用(緊急時には中に6人程度座れます)で250g〜500g程度、値段は7000円位から20000円位まで、ボリュームゾーンは1万円前後です。これにはテントポールが含まれておらず、通常はハイキングステッキや細引き(=ひも)などを使って設営します。(って、僕240gなんていうツェルト見つけたんですけど、本当に非常時にちゃんと使えるのかなあ。僕の雨具の5分の2の重さしかないんですけど・・・いきなり風で破られたりしたらしゃれにならないんですけど、誰か冬場でもちゃんと使えるかどうか、遭難して試してみてください(爆)

もしくは稜線上では単に上からかぶって風に飛ばされないように一晩頑張るといったケースも考えられます。そんなものハイキングに必要なのかって?それは、人それぞれです。但し、秋〜春の2500m級以上、冬の2000m級(と一概に言うのは問題ですが)であれば必携だと思います。ちなみに、私自身は夏でも持ち歩いています。遭難対策という理由もありますが、最悪どこでも泊まれる、というのは、非常に心理的には楽なもので・・・・

写真 こちらがツェルト。とりあえずベランダで張ってみたが、実際には木と木の間などに張る。木がないときはハイキングステッキとかをつかったり、もしくは単にかぶるだけとか、その場所の状況に応じて一番いい使い方は変化します。

僕のツェルトは2人用で2人が横になって寝られるくらいの大きさですが、座るだけであれば6人くらい、冬場休憩して、中で火も使いたい、という感じですと4人くらいで使えます。

(実際使ったか)

僕は使ったことがあります。少し風の強い明け方の富士山で、1人行動不能になってしまったのでツェルトをかぶってコーヒーを飲んだ。その他にも春先の伊吹山など、風の強く寒い日に休憩したり、あと女性のトイレとか。もしくは枕とか座布団とか、ときどき使っています。基本的に非常用具と考えればそんなに高い買い物ではないと思います。
使わない人は使わないみたいですけど、でも、せっかく買ったらもったいないですから、ときどき使って風を通してやってください。

(換気)

ツェルトは換気が良くないので、中で何人か入って、火を使うような状況では換気を忘れないようにしてくれ、とのことです。

(対応人数)

非常装備なので、なるべく、最悪な最悪な状況を考慮しないといけないと思うのです。はぐれたり、もしくは風でとばされてしまったりして全部のツェルトが使えない可能性もある。だもので、ツェルトは個人装備だと思うのです。みんな、といかなくても、2人に1人くらいは持参する装備。

1〜2人用にするか、2〜3人用にするか、悩みどころですが、ツェルトが個人装備であることを鑑みると、基本は1〜2人用でいいと思うんです。

だけど、そういった暗黙の了解が、あまり信用できない場合がある。初心者を連れて行く場合が多いとか、初心者でなくてもなんとなく他力本願で「連れていってもらう」傾向の人を連れて行くことが多い場合とか、あ、多分、装備の中にツェルトは入ってないだろうな、というような人と一緒に行った場合が厄介なんですね。僕はその「厄介なパターン」にハマった。

うちの場合、夫婦+子供、なので、3人。1〜2人用を1つづつ持つか、2〜3人用を持つかで迷ったわけで、で、安くて軽い方を取った。
ツェルトは一生ものに近いと思うんで、20代の独身のときに、1〜2人用を買って、その後夫婦ででかけるようになったら、1〜2人用をもう1つ買い増す、というのが、たぶん常識的ないきかただと思うんです。

  写真は2〜3人用 公称390gですが、もう気持ちあります。

(積極的にツェルトで宿泊する)

荷物の軽量化を重視して、はじめから予定してテントではなくツェルトで宿泊するような計画をたてる人もおりますが、僕としてはあまりオススメできないな…と思っています。ツェルトだと結露とかの問題もありますし、一番のメリットである「軽量」が、今テント自体が非常に軽くなってきているから、重量的に大きなアドバンテージもなくなってきています。ですので、わざわざ不便をおしてツェルト泊にする必要性は薄れてきているように僕は思います。ツェルト単体ならまだしも、ツェルト用のポールやフライまで持ったら、結局テントと同じくらいの重量になってしまいますからね…

(ツェルトを買うほどではない場合)

無雪期の登山しかしないので、非常装備としてツェルトを買うほどでもないな、という場合、もう少しお手軽なものはないだろうか。この場合、僕はビニールシート(レジャーシート)をおすすめしておきます。木の間にうまく細引き(φ3mmくらいの細いロープのこと))を張って、その上からかぶせるようにすれば簡易タープのできあがり。ただし、風には滅法弱いです。もしくは風があるときはそのままくるまって風除けくらいにはなるでしょう。

写真 同じようにして、レジャーシートも張ってみた。

あと、登山界で一般的に持った方がいいよ、と言われているのは、シュラフカバーと新聞紙。シュラフカバーでも多少保温性があるので、夏の低山あたりで万一山の中で夜を明かさなければならなくなった場合、シュラフカバーがあるとかなり心強いと思います。新聞紙は保温性もあるし、火を起こすような事態になった場合火種にすることもできます。

で、シュラフカバーもちょっとなあ、という人でしたら、サバイバルシート(ビバークシート、もしくはエマージェンシーブランケットなどの名前で売られています)を1つザックの中に忍ばせておくといいでしょう。通常登山用品店の、小物コーナーあたりで500円内外で売られています。
どんなものかいいますと、アルミ蒸着のシートになっていて、これにくるまって体温を保持するようなものです。もしくは、表面が銀色ですので、万一の場合広げてヘリコプターへのアピールなどにも使えると思います。
基本的にパッケージをあけずにザックの一番奥へ救急セットと一緒に放り込んでおくものですから、紙とプラスチックのパッケージになったものより、完全に折りたたまれた状態でビニールに入ったコンパクトなもののほうが良いのではないかとおもいます。500〜600円前後です。僕は日帰りか、泊まりでもザックをデポしなければならないような場所にしか持っていきませんが、イマイチシュラフの保温力が足りない場合にこれをシュラフに巻き付けて寝たら実に暖かかった、という報告もあります。

サバイバルシート。広げたら1度限りの使いきりですが、非常時の備えとしてはかなり有効だと思います。

ちなみに、ビバーク(一般に、予定していなかった山中宿泊)に対して、万全の装備でのぞむのであれば、ツェルト+シュラフカバー、という選択もありでしょう。僕はいつもそうしています。

(非常用具をお持ちください)

過日の、秋の立山での8人が疲労凍死した遭難事件を覚えている方も多いかと思います。あの事件自体は大きな判断ミスが重なってはいたのですが、もし風を遮る場所でツェルトに入っていれば恐らくは生還できたのではないかと言われています。(私が秋の2500m級で必携としたのはここに理由があります) ビバークする場合には可能な限り森林限界(関東では2500m前後)より下で風のあたらないところ、それも不可能なら尾根上ではなく、そこから1段下がった風が遮られるところを選択します。もちろん、ガケ下や落石、雪崩の恐れのある場所、沢にほど近いところなどが危険なのは言うまでもありません。そして、ビバーク=ツェルトではないことはよくよく肝に銘じておかないと、雪洞をほれる場所なのに、最も風の強い稜線上でなす術もなくツェルトをかぶって凍死したなどという痛ましい事故も起きておりますので、道具に頼ることなく最後まで冷静な判断を下してもらいたいかと思います。そして、(ツェルトに限りませんが)山へいく前に使い方を練習しておかないと、いざというとき使えないのでは生死にかかわります。

(2015.5.7 14:1)(by script)




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