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登山靴

必要度 ★★★
ないと話にならない
道具選びの重要性 ★★★
むかしは重登山靴と軽登山靴だけだったが、今はかなり細分化して種類も増えて選び方も難しくなった。
足にあったものを見つけるのは難しい。
この道具が必要な山行 あらゆる山行で必要だが、山行内容によって使い分ける
予算 一般的な用途であれば2万円くらい。重登山靴では4万以上のものも。

富士山なんかだと、よく運動靴で登っていたりする人がいます。パンプスやサンダルは論外ですが、運動靴で山行することの是非は、奥深い命題だと思います。そして、僕自身は、条件次第で運動靴でも良いと思っています。
さて、ランニングにランニングシューズがあるように、テニスにテニスシューズがあるように、登山にも専用の靴がありまして、一般的には登山には登山靴を使用するのがおすすめです。一般的な靴に比べて、登山靴は「滑りにくい靴底」や、不整地でも足首をひねったりしないような構造、もしくは必要な防水性能、といったものをもっていますので、普通の靴で登るより、登山靴で登ったほうが楽だし安全、ということになります。

(傾向)

今、登山靴の流行は、「カルいもの」へ向かっています。昔は、足元をしっかりするのが基本でしたが、近年は、華奢といいますかあまりゴツくない靴を選んで、動きやすさを優先する傾向にあります。以前であればタブー視されたような、くるぶしを覆わないタイプ(ローカット)の登山靴を使うような人も増えてきました。(これには、化学素材がよくなったとか、荷物が軽くなったとかいう理由もあります)
ただ、足元や足首の力がともなわない初心者の場合は、今の流行よりもすこししっかり目のものを選んだほうがいいだろうと思います。

(靴選びでいちばん重要なのは、足に合うか合わないかである)

です。他人がどんなに勧めても、自分の足に合わない靴はダメなのです。ネット上で「どの靴がおすすめですか?」なんて、聞くだけムダ。実際に自分で店頭に足を運んで、足入れしてみるのが、いまのところは最善かつ唯一の靴選びの方法です。
今は靴自体がライトになっているので、以前ほどは神経質に靴選びをする必要はないと思うのですが、それでも選ぶときは真剣に選ばないと、1足丸々無駄にした、なんてことが、…僕も経験があります。

(用途)

登山にもいろいろ種類がありますが、登山靴というものは登山の種類によって使い分けるものです。で、本格的に山をやっている人は、だいたい1足では済んでいないはずです。行きたい山を店員に告げる、なんて書いてある本もありますが、登山靴を使い分ける重要なファクターは、「行きたい山」ではなく、「装備の重量」です。

僕がおもうには、装備重量が15kgくらいまでは軽登山靴でいい。今、それなりに軽量化した無雪期のテント1泊の装備は、13kg前後だろうと思うんです。ということは、週末登山のテント泊だったら、軽登山靴で十分、ということです。

(素材)

今登山用品店の店頭で比較的よくみかけるのは、布+ゴアテックス素材のものと、ヌバックの革素材のものと、あとはケブラーなどの新素材でできたもの(主として冬山用)とがあるかと思います。
少し前までは、本格的にやるのなら革製、といわれていましたが、登山の荷物というのは劇的に軽くなったのと、布製靴に入るゴアテックス素材が大きく値段を下げて標準装備化してきたことで革製と遜色ない性能になった。いま、アルプス1〜2泊小屋泊まり程度なら布+ゴア素材でも十分だし、むしろ布の「軽量」というメリットが勝るだろうと思います。僕も夏場はほとんど布製の登山靴で過ごしていますので、最初の1足は布製をベースに考えて、登山の幅が広い(冬山というほどではないけど多少雪のあるところにも行きたい)ようなら皮革製も選択の対象に入れる、というような感じでいいと思います。ある程度本格的に冬山、というほどではないけど1年を通じて山へ入るようであれば、夏山用の軽量のものと、冬山用のしっかりしたものと、2足を使い分けるのがおすすめと思います。

(靴の寿命)

以前は、革製の良いものを買えば一生モノ、と言われていましたが、今はあまり長期間使うことを前提にしない方がいいと思います。

○防水透湿素材のゴアテックスがアッパーに入れられている靴は、以前は高級なものだけでしたが、今はもうほとんど標準装備の感があります。勿論それは悪い話ではないのですが、ゴアテックス素材の寿命は5年くらいだろうといわれています。この位たつと、つま先あたりから水がしみてくるようになるといいます。

○ミッドソールにポリウレタンをつかった靴は、ミッドソールに寿命があります。いつまで、とははっきりいえないのですが、目安としては良好な保管状態で保管した場合で5年と言われています。で、僕登山用品扱っているお店の店員に、この「5年」って、靴底をはりかえてから5年?それとも、製造から5年?、って、聞いてみたんです。いわく、製造から5年、といわれました。ですから、多分製造から5年でしょう。

○今は革製である必要性がほとんどなくなった。布製の登山靴は革製ほどは耐久性がなく、どうしてもアッパーから痛みがち。革製のものも、以前ほどしっかりした重い革は使われなくなってきているので、2回も靴底を張り替えればアッパーが終了になってしまう。

○2014年現在、登山靴は技術的に急速な進化の途上にあって、5年もたつと今よりはるかに高性能な靴が買えるようになる可能性が高い。

○でもって、僕は15年登山やってるけど、5年以上もった登山靴は1足もない。

…ということなので、だいたい5年を目処に買い換えるつもりで購入されることをおすすめします。長い期間使うつもりで買って、こんなハズじゃなかった…ということになると残念です。

写真 布製のトレッキングシューズ。今はこの位の靴が、一番使い勝手が良く使用の範囲も広いでしょう。
いまどきの布製の登山靴はだいたいゴアテックスが入ってますので、新品時の防水性はあまり革製と変わらないと思います。

耐久性はやはり革製が優れていますが、靴というものが、以前ほど「長く使うモノ」ではなくなったと思うので、耐久性は以前ほどは重要なファクターではなくなったと思います。
皮革製の重登山靴。雪のある場所、あるいはテントで15〜20kg以上背負うような場合に使用します。日帰りの山などでは、重さが勝ってしまいかえって疲れてしまったり、もしくは歩きづらかったりすることでしょう。
 同じ布製の登山靴でも、くるぶしを被わない浅いタイプのもの。これで登山をする人が最近増えた。軽快ではあるが、足首をひねりやすいので、足運びがうまくない初心者の人や、足首の筋力が落ちてきた年配の人にはおすすめできないと思います。

(靴底の違い)

ブロックパターン・・・Good!

ビブラムと比べてグリップ力に劣らないものもありますが、玉石混交です。安心できるメーカーのものを選ばれるのがいいでしょう。
写真 ビブラム底・・・・Best!

…と思ったのですが、最近はビブラムにもずいぶん種類が出てきて、ちょっとあれ?っていうのもあるみたいですね。まあ、一般の登山用品店に置かれているビブラム底の靴なら、僕はまず信頼して大丈夫じゃないかと思います。
ブロックの浅いもの・・・Not Recommend!

ごく最近のことですが、登りわずか20分のハイキングコースでこの靴を使った結果、靴が滑って、下山に恐怖を感じました。アッパーがしっかりしたものでも、いい加減なソールのものは買ってはいけない。

(締まった土の上に砂が乗っていて、登山道自体がわりあい滑りやすい状態ではあったのですが・・・)
写真 スニーカー・・・・OUT!

このソールで山に登ろうなんていうのは論外です。僕も怖いので試していません。勇気のある方はぜひチャレンジして報告してください。滑って転んで入院したりしないようにお祈りしております(爆)

(サイズ)

普段履いているものより半サイズ位大きいもの、という説明をされているサイトもありますが、
そういった選び方は、絶対にしてはいけない。それはなぜかといいますと、サイズ、というものが全く信用がおけないからです。
貴方が履いている靴のサイズが、本当に貴方の足に合っているかなんかわからないし、その半サイズも、選ぼうとしている靴の表記の違いもあります。ですから、見るべきは表記されている「サイズ」ではないのです。必ず自分で足を入れてみて、ちゃんと自分の足に合っているかどうか確認してから買うべきなのです。即ち、靴は通販で買ってはいけません。

木型、といいますが、靴のカタチはメーカーそれぞれで、メーカーによってその人の足に合う、合わないがあります。例えば僕の場合一番合うのはスカルパでして、国産の木型だと少しかかと側の幅が広すぎる。逆にアメリカ方面の木型だと親指の付け根あたりがあたる、と言う具合になります。ですので、自分の足のカタチに合うメーカーをまず探してみることが重要で、そういった意味で取り扱いメーカーの少ないお店は、僕はまず敬遠したほうがいいのではないかと思っています。

大きさの方は、靴を履いてみて、つま先をトントンと何度か床に蹴って足先を前にやった状態で、かかとに指が1本入る程度、を目安にしてください。これは、というものがあったら、店内を歩き回って、あたるところがないかを中心に、自分の足にあっているかどうか試してみます。このとき、かかとが浮いてしまうものはアウトです。

で、靴選びのときの「靴下」なのですが、今は厚手の靴下を1枚で使うのが一般的ですので、この「靴下」に合わせて大きさをきめてください。重登山靴では2枚使いにすることもありますが、基本的には古い慣習です。でも2枚の方がクッション性もいいので、2枚のほうが好みな人はあえて1枚にする必要はないと思います。僕は新しい靴は1枚使いでサイズをあわせました。
もし自分の靴下をすでにお持ちなら、靴選びの際には靴下は自分のものをお持ちになったほうがいいと思います。僕はこの靴下の微妙な厚さの違いで失敗したことがあります。僕の手元には微妙に薄いのと微妙に厚い2種類の靴下が手元にあるのですが、薄いー薄い、で組み合わせたときと、厚いー厚い、で組み合わせたときで、足の感覚といいますか、空間が若干違ってきます。それ以来厚い−薄い、の組み合わせを頑なに守っているのですが、靴下の銘柄も決めちゃって、この靴はこれと組み合わせる、としてしまえば完璧だと思います。
むかしの重登山靴は、一番足がむくむのが夕方なので夕方選ぶのがいい、と言われていましたが、最近はそうでもないようです。ただ、靴選びをするつもりなら、それなりに時間をかけて選択するのがいい、といわれています。

ちなみに、隣あったサイズを2つ出されて、どうしても、どうしても迷った場合には、大きい方を選ぶのが安全です。小さいのを選んで、当たりが出てしまうとどうにもなりませんが、大きい方を選んで、うーんイマイチ大きいかな、と感じたら薄手の靴下をもう1枚追加して靴下を2枚重ねにすることで凌ぐことが可能です。

(張り替えの時期)

靴の張替えですが、早く出す人が多い、という話をきいていたので、僕自身は「割と減ってももつのかな」、と思っていたのです。ところが、とある山(というか沢)で、ほんと久しぶり(1年ぶり位)に濡れた岩を歩いたんですね。その良く滑ることといったら。でまあ、そこまでは良かったんですけど、なにしろ落ちれば死ぬ場所。危険なところはなんとか無事クリアしたものの、何が起きたのかわからないうちに転倒しました。岩にしたたかに頭と腕とをぶつけて、無事下山したのですが結局病院で診察の結果全治3週間。同行した人は張ったばかりのソールで、とても調子が良かったそうです。溝の深さにはわりと目がいきやすいと思うのですが、溝の「カド」にも注目してください。エッジがとがっている靴はフリクションもいいですし、エッジが完全に丸まっていると水に乗ってしまい、とくに濡れた岩場ではグリップしてくれません。僕の靴は靴底が1年持たなかったんですけど、早めの張替えで正解。靴底はゴムでできてますから日が経つにつれてだんだん硬くもなります。僕と同じ位のペースなら1年〜1年半位、あまり歩かない人でも3〜4年内には張り替えるのが安全ではないかと思います。

(靴の慣らし)

以前は、まっさらな靴を買ってきたら、まず慣らしの作業が必要でした。まっさらな靴の慣らしでは、ベテランでも靴擦れで血がにじむようなこともあったそうです。でも、今時の靴はよくできているので、足にあった靴ならほとんど苦しむことはありません。そんなに必死になって慣らしをする必要もなくなりました。
布製の登山靴の場合、ほとんど慣らしは必要ないと思います。1度くらい4,5時間のコースを歩いて足入れの感触を確かめる程度で十分でしょう。革製でしたら、2回の山行で、最初は4時間位の軽いところ。次は6時間位の普通のところを歩いてみる感じでいいと思います。あとはもう丁寧に使うように心がける程度で十分でしょう。

(靴の保管)

登山靴は、乾燥したすずしい日影に置いておくようにしてください。濡れてしまった場合は必ず陰干しで。ドライヤーなんかで乾かそうなどとは考えないでください。車の中におきっぱなしにしたりするのは最悪だそうで、特にポリウレタンのミッドソールをつかっているような靴では著しく寿命を縮めることになってしまいます。

(2015.5.7 14:1)(by script)




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