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この夏の多発遭難に思う

山岳界では今年も残念ながら事故が相次いだようだ。

山の実際を知らない人が外野でいろいろ言うのはさておき、北アルプスの あの沢登りに関しては、山をやる人からもずいぶんと批判があったようだ。 僕は北アの天気までは調べてなかったけど、まあ、ずいぶん批判があったっ てことは、あったなりの予報だったのでしょう。

批判するのは簡単だけど、批判すれば何か生まれるというものでもあるま いと思う。じゃあ、僕が沢登りのできる力量があって、どうしてもこの時期に しか休みがとれなくて、それで、同行者から「行きましょうよ」なんて言われ たとしたら、いや中止にすべきだ、とはっきりと言えたかというと、ちょっと 怪しいかもしれない。雨台風がいったばかりだということは考慮すべきだっ たのかもしれないけれど、人間は常に正しい判断ができるか、というと、そ ういうものでもないように思う。すこし、催行の可否を、冷静に判断しなけれ ばならなかったように思われてならない。

僕にとって、7〜8月に泊まりで出るチャンスは2回あった。だけど、結果と してどっちも出ていない。天気を見て、中止にしている。2回しかない中で2 回とも中止だからこの夏は何も残らない夏だったけれど、それはもう仕方 がない。僕の場合はまあ少し余裕があるけれど、山をはじめた年や、あと 何年できるか、なんて指折りしている人にとっては、山の誘惑を断つことは とても辛いことだろうと思う。

今年、岳沢がとんでもない流れになっている写真を見せてもらった。僕も 正直事故があってあの写真が出てこなかったとしたら、あれほどとは思わ なかった。山はときに想像を絶するほど荒れるんだ、ということはよくよく考 慮しないといけないのかもしれない。

山の事故というのは100%防ぐことはできないけれども、あたりまえだけれ ども、避けられる事故というのは是が非でも避けていかなければならない。 今回の事故が、避けられる事故だったか、避けられない事故だったかはわ からないよ。だけれども、無理に沢を突破せずに小屋に戻って難を逃れた 人もいたという。判断ミスは絶対あると思うけど、ミスの上にミスを積み重 ねることは避けたい。沢で流されたなんてのは、僕が山をはじめてからも 恵那山であったし、同じような事故は繰り返してはいけないのだと思う。そ ういう意味でいうと、標準的な「ハイキングの教科書」みたいなものを文科 相あたりが作って、こういう事故があったからこういうときは無理に沢につっ こまずにひきかえすべきだ、とか、そういうことを教え学べる体制を作ること も必要なのではないかと思う。

(2015.08.25)




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