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中高年の基礎体力は変わった

僕が山をはじめたのは16年前になるんですけど、その頃の中高年の 基礎体力と、いまどきの中高年の基礎体力は、あきらかに変わってい ると思います。
それにあわせて、僕もホームページの記述をすこし見直しています。

いまどきの人というのは、不整地はもとより、ちょっとした段差を歩く、 という行為自体ほとんど経験していない、といっていいと思います。ど こへ行くにもクルマで、たいていの公共スペースにはエスカレーター が整備されて、マンションだったら自宅にも階段がないとかね。登山、 というのは基本的に歩く行為で、歩くだけなんだからトクベツな能力は 必要ない、と考えがちですが、実は「不整地を歩く」という行為は、日 常ほとんど経験をされていない方が大多数なんです。


遭難というとセンセーショナルですけど、その内訳を仔細に見ると、ほ とんどが道迷い、転倒、ということになります。木の根につまづいて足 ひねったとか、そんなんが実は多い。やはり、歩くための筋力(や平衡 感覚)があきらかに落ちてきている、というのは、僕はあると思うんです。

今はわりと登山の「明」の部分に光があたっていて、登山人口という のは1200万人と言われている。まわりを見渡せば、だれかしら登山 らしきものはやっている時代ですから、「私にもいけるかしら?」「へー きへーき」なんて会話がどこかで交わされているのかもしれない。

15年くらい前は、それでもよかった。ある程度しっかりしたリーダーが いて、普段それなりに歩いている人が行くのであれば、そんなに登山 というのは難しいものではない。

だけど、この15年くらいで、平均的な中高年の基礎体力、というのは あきらかに低下したと思う。
富士山登るのに、「別にトレーニングしなくてもいけますよ」と書いてい た時代は、終わったものと思っている。山へ入るのに、あるていど、3ヶ 月か6ヶ月かは、エレベーターやエスカレーターを避けてよく歩いて、 「歩くこと」を練習しないといけない時代になったのだと思う。

登山ほど間口の広いスポーツは、そうはないと思うんですけど、です けど、少し奥へ入ろうと思ったときには、やはりきちんとトレーニングを 積まなければならない。たとえばまあ、高尾山くらいだったら今日装 備をそろえて明日登ってもいいと思う。だけども、富士山や白馬あた りへ行くとしたら、半年なり1年なり、しっかりしたトレーニングを積ん で、それなりの山行経験も踏んだ上ででかけてほしいと思う。


登山者は、誰もが事故にあう可能性を持っている。僕自身もいつか 事故にあうかもしれない。だけれども、つまらない遭難と、さけがた い遭難は、厳然としてあるように思うのです。つまらない遭難は、遭 難者にとっても、救助者にとっても、起こしてはいけないと思う。

山をあるくのに、とくべつな技術がいらない時代はもう終わったので す。人間にとって、「歩く」という行為は、もうとくべつな技術になりつ つあります。山というものに立ち入るのであれば、日々研鑽して、そ うでないのであればせいぜい高尾山の表側あたりを登ってよしとし なければならないのではないかと思います。


昨今の山ヤさんはお洒落なのはいいのであるが、あきらかに綿素材の Tシャツか何かで登ってこられる方もおります。僕のいる山域ではよほ どのことがなければ低体温、なんてことはないですけど、最低限下着、 Tシャツあたりは速乾性のものでお願いしたく思います。登山用品店で 買うと高いですけど、ユニクロでだって買えますから。

■山の遭難、過去最多=10年で1.5倍―4人に3人中高年・警察庁
(時事通信社 - 06月13日 11:02)

(2015.5.7 13:11)(by script)




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