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山小屋に泊まる

巻機山や会津駒は、強く印象に残っている山だ。なぜ印象に残っているかという と、日帰りで登れる山だが、いい場所に小屋がある。その、小屋に泊まっている からだろうと思う。

日帰りで登れる山は、みんな日帰りで登ろうとする。日中は山は賑わうが、夕方 になると人がうしおのようにひける。

少し雨まじりで、日中は展望がなかった。そのガスが、夕方になってさーっと引 ける。日帰りではせわしなく歩かざるを得ない中門岳までゆっくり歩いて、向こ うで少し昼寝。誰もいなくなった夕暮れのすばらしい時間を、2人じめで歩くこ とといったら。

いずれの山小屋にも土鍋とワイングラスを担ぎ上げている。土鍋ごときは散々やっ ているので印象に残っているわけではないが、その楽しかったことはよく覚えて いる。



甲武信岳は日帰りできる山だ。最短ルートの通過点にない山小屋なので実態はわ からないのだが、相当な人が日帰りしているようだ。

だが、それはもったいないことだと思う。


山の、いちばんいい時間というのは、間違いなく朝晩だと思う。この時間に山 にいることは、山行というものを何倍にも豊かにしてくれると思う。

甲武信小屋は、山頂へ15分のところに立つ。4時くらいまでには小屋に入っ てほしいと思うが、それまでは時間をかけてゆっくり歩いてもらっていいし、 もしくは小屋へ入ってから食事の時間まで、あらためて山頂へでかけてもらっ て暮れゆく山並みを楽しんでもらってもいい。もっと、夕食だけ自炊にして、 時間に縛られず心ゆくまで夕刻を過ごしてもらってもいいと思う。

コースタイム通り歩いて、山小屋に入ったらもう山のことは忘れて乾杯。定時 に食事を食べて寝る。次の日もコースタイム通り帰る、という、ガイドブック 通りの山をやると、ガイドブック通りの思い出しかできないと思う。
ガイドブックのどこかを端折った歩き方をすると、ガイドブックのどこかを端 折った思い出しかできない。


無理な日帰り山行は、きっと、将来後悔することと思う。というのは、僕が、 北海道の羅臼岳くんだりまで行って、行ったんだよ。だけど、あの山について 原稿用紙2,3枚の文章をまとめようと思っても、それができない。その位、 僕にとって思い出の薄い山なんだ。ほとんど走るようにして登ったのが、今 になって悔やまれてならないわけだ。


(2012.6.11)

(2015.5.7 13:11)(by script)




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