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登山の面白い部分と初心者

ホームページ、更新放置してしまっていますが、毎日見ている、とかいう人もいるようで、本当 に感謝の念に堪えません。


最近山をはじめられた人をネット上で目にすることが多くなりました。初歩的といっては失礼ですが、 まあ、さほど答えに窮することのないような質問を謙虚というか律儀にされているのをよく目にします。

その中で、質問する方も、答える方も、心配性だなあ、と思うことが少なからずあります。



僕が目にしたのは、「9月に丹沢某山に登ったのですが、6月ははじめてなので気象条件を教えてください」 というものです。それに対して、丁寧に服装はどうこう、という回答の後、「登山経験は大丈夫ですか?」 とレスがついた。

丹沢なら、9月も6月も、同じようなものだと思うんですよ。9月に登ってるのだから、その力量は僕は信 じていいと思うんです。言い回しはともかく、「9月と同じような感じ」で終了すればいいと思うんですよ。



登山って、ある程度自分の責任と判断でやるもので、自分で判断して、責任を負うところに面白味があると 思うんです。経験の浅い人には、その判断材料は渡してあげる必要があると思うんです。すでに9月に登っ ている山の話をするのに、カッパ持った?長袖持った?薄手のものをこまめに脱ぎ着するんだよ?鎖場ある よ?健脚向けだけど登山経験大丈夫?って、手取り足取りする必要は、ぼくはないと思う。

ちょっと聞き方がいかにも初心者風で不安を感じさせる様相でしたが、でも「登ったという事実」は尊重し ないといけないと思うんですよね。すでに登った山に関しては、初心者なりに一人前として扱ってあげない と、僕はいけないと思うんです。この人は、「6月の気象条件を調べておかないといけない」という判断を したのですから、それは助けてあげる必要がある。だけど、聞かれもしないウェアリングの話まで踏み込む のは、僕は失礼だと思うわけです。


6月ははじめてなんですけど、と聞いている人も、いずれはベテランと呼ばれる日がくるわけです。自分で 考えて、自分で判断して、まあ小さい失敗はして、その失敗をリカバリーして、そして強くなっていくんだ と思います。僕もいつの間にか、彼女よりは先達になったわけなんですけれど、後進を育てていくのも先達 の責任だと思うんです。小さい失敗はいいと思うんです。だけど、致命的な失敗をさせてはいけない。その さじ加減が、後進を育てる力なのではないかと思います。

残雪期の槍から穂高の縦走を、軽アイゼンでやろうとした人がいました。こういうのは、厳しく止めないと いけないと思うんです。ですが、丹沢だったら、ある程度任せていいと思う。自分で判断して、自分でやり とげて、登山っておもしろいな、というところを味あわせてあげた方がいいと思うんです。

なんとなく聞き方が初心者風だと、つい手取り足取り、要らんことまでお節介焼きたくなるものですが、あ まり余計なことに口を出すのは、登山のおもしろい部分を奪ってしまうことだと、僕は思いました。


(2012.5.29)

(2015.5.7 13:11)(by script)




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