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山小屋

山小屋というのは、入れ込みによって天国にもなれば、地獄にもなります。山小屋の従業 員の数は(ある程度)決まっていますので、混雑のひどい日には戦場になってしまうんで す。布団は2人1枚、3人1枚(僕の手伝っている小屋では3人はないですが)になって しまいますし、従業員もお客様1人1人の応対は十分にはできなくなってしまいます。

それで、Twitterで、もう2度と行かない、なんてつぶやいていた人がいたのですが、それ を見ると、関係者のはしくれとしては辛いですよね。


いっちばん混む日は、その山小屋の本当の姿ではないと思うんです。

もう2度と行かない、とつぶやかれた人には、ホント、すいたときに改めてきてほしいと思 うんですよ。僕らのところですと、夏場は2桁入らない週末もある。そういうときにきてい ただけると、山小屋っていいなあ、としみじみ思えると思うんです。

みんな休みが制約されるでしょうから、どうしようもない山行もあると思うんですよ。もう 2人1枚がわかっていても突撃するしかない。だけれども、その経験を、山小屋の本当の姿 だと思わないで欲しいんです。

そして、「混雑する山小屋に突撃する山行」というもの、ばかりを繰り返してほしくはない と思うんですね。せっかくお金をだすのですから、いい方の山小屋の経験もして欲しい。誰 もが行きそうな場所を選び続けて、そして山小屋でひどい目にあいつづけていては、僕は山 というものの豊かさを享受することができないと思うんですよ。


あとあとまで思い出に残る山行、というのは、えてしてひどい目にあった山、と相場は決まっ ていると思うのですが、混雑でひどい目にあうのは、負の思い出しか残らないと思うんです。

うちの小屋も、ひどく混雑する日は年に1桁日しかありません。平日を選んでくれ、とは言 わないけど、少し工夫して、いちばん混雑する何日かをはずしてもらえると、山小屋の良さ というものが存分に味わえるのではないかと、僕は思うわけです。

(2012.5.29)

(2015.5.7 13:11)(by script)




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