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本当にゴアテックス以外の雨具は「ありえない」のか

現代の科学においては、いまのところゴアテックスをこえる素材はない。 これは認めてもいいだろう。だが、そんなにゴアテックスだけが唯一完璧 であって他の素材は無能たるか、というと、僕はそんなことはないと思っ ている。


第一に、僕は三季という範囲においては、相当修羅場をくぐりぬけている と思っている。大雨洪水警報が出ている中を歩いた日もある。そういう日 は、ゴアテックスでも服は濡れてくるもんだ。ゴアテックスだからといって 完璧じゃない。ダメなときは何を着ててもダメなんだ。どこで行動を打ち切 るか、やめとくか、もしくは突撃するか、それを判断するのは素材以前の 技術なんだよ。

第二に、雨具はおなじでも、登山者が雨具を着るタイミング、というのは 千差万別なのである。雨具を着るタイミングが早すぎてムシムシしたり、 もしくは遅すぎて服を濡らしちゃった、なんていうのは、よくある話な のである。それに、着方がうまいか下手かで、行動した後の濡れ方も変 わってくる。雨とうまくつきあうということは、素材だけじゃないんだ よ。テクニックもあるんだ。だから、ゴアテックスさえ持っていれば完 璧で、ゴアテックスでなければ最悪だ、とは一概には言えないんだよ。

第三に、ゴアテックスの雨具はみんな同じではない。フードの作りやら カッティングやら空気の抜け方やら、雨具としてすぐれているやつもあ れば、素材だけはゴアだけど実際にはたいした作りではない、なんてい うのもある。それをいっしょくたにして、ゴアなら万全だ、なんて話を するのは木を見て森を見ず、なんだ。


なんでこんな話をするかというと、僕は「アルプス巡りをしない」登山 初心者の人には、ベルグのストームセイバーを推奨しているからである。 この雨具はゴアテックスではないがしっかりした防水透湿の素材で作ら れていて、瞬間的な性能でいえばゴアテックスに比肩する。ただし、耐 久性だけはゴアテックスには届かない。値段はゴアテックスの半額以下 1万円そこそこで買える。僕はアルプス巡りをしないのであれば、この 雨具で十分だと考えている。

僕はこの言葉に責任を持っている。この雨具はいまは持っていないが、 自分でも購入して実際に使用しようと思っている。
もっと言うと、僕は実際に自分で、ダーミザクスというゴアテックスで はない素材の雨具を、10年弱使用して、その間には南ア全山の14日 間の山行、なんていうのも経験している。いまどきのしっかりした防水 透湿素材であれば、ゴアテックスだけが突出してアドバンテージを持っ ているわけではない。素材の差よりも、技術の差のほうが大きいのである。


ふつう、主として日帰り登山の人は、かなりしっかり降っている日に山 へ突撃したりはしない。初心者ならなおさらのことだろう。もっといえ ば、修羅場を経験していない初心者は、豪雨の中突撃するのなんか、や めておいた方がいいのである。それは雨具以前の問題なのである。

あとは、予期せず豪雨に当たるかどうか、だけ考えればいい。アルプス 巡りなら、予期せず朝から豪雨にあたって1日、歩かざるを得ない日が あるかもしれない。たしかにそういう日には、ゴアテックスは最強であ る。そういう日が何度もあるのであれば、少々ストームセイバーでは心 許ない。
もしくは、秋口のみぞれの日にも3000mの稜線で行動するとか、そ ういう事態であれば、やっぱりゴアテックスの方が安心ではある。 ベテランがゴアテックスの雨具を選ぶポイントは、ここにあると思うし、 僕が、アルプス巡りをするならゴアテックスが安心、という理由もこの あたりにある。

だけど、高尾山や陣場山へ行くのに、豪雨の中でかけたり、山行中豪雨 の中を数時間歩き続けるとか、ありえないだろ。山行の範囲が、夏の 富士山だったり、屋久島の縄文杉往復だとか、もしくは陣馬山あたりだ とするならば、ゴアテックスまでは必要ない。下手すると、1年間雨具 を広げることがなかった、なんてこともありうるんだから。僕の日帰り の雨具が実際にそんな状況だから、ライトなユーザーではそれは十分あ りうる話なんだ。

予算に余裕があるのならゴアテックスにすればいいし、して悪い理由は 何もない。だけど、他の選択を、「ありえない」が如きに言うのはなん とかしてほしい。
僕は、ゴアテックス以外の雨具を「ありえない」と言っている人は、山の難 易というものを実際には理解していなかったり、もしくは研究不足知識不 足、なのではないか、と思っている。


雨具は消耗品である。たとえばストームセイバーであれば、比較的雨に あたった人で3〜4年くらい。ゴアテックスでも5年くらい使えば御の 字だろう。雨具なんか消耗品である。しかも、雨具は、後で買い増しても 厳しい山とやさしい山で使い分ければいい。無駄にならないのである。 要するに、遠くても3年くらい後のことを考えればいいのである。その範 囲内で言うなら、たった今、アルプス巡りをしたいかどうかだけ考えれ ば十分なのではないだろうか。

(2010.8.31)

ゴアテックスの雨具だって蒸れますよ。完全防備なら、1日歩きまわればけっ こう服は濡れる。要するに、人間は天気には勝てない。豪雨の中1日歩きま わるのなんか、基本的にやめとけってことです。


いまのところ、雨具の素材としてはゴアテックスは最強だと思います。これは 認めていい。だけど、他の素材が使い物にならないほどゴアより著しく劣って いるということはなくて、その差は値段ほどにはない、と思うのです。

そして、ひとくちに「登山」といっても、いろいろなスタイルがある。

アルプス巡りする人だったらやっぱりゴア買ったほうがいいだろうけど、日帰り で低山ばかり登っているような人に、登山用として売られている非ゴアテック スの1万円前後のはまったくダメで、何がなんでも3万円のゴアテックスを買 え,というのは酷だ、というのが、だいたいの僕の主旨です。

まあ、そんなところです。

(2010.9.11)

ハイパロンとかエントラントとかは聞いたことがありますけど、僕らのときは もうスタッフバッグにしか使われていませんでした。たぶん、ゴム引きに近 い素材の時代から比べると、ハイドロブリーズにせよベルグテックにせよ、 ゴア以外の素材も隔世の感がありますよ。ただ、いまのところ総合的にみ てゴアが最強であることは否定しようと思わないです。






こういっちゃーなんですけど、高尾山だったら、極端な話ハイパロンだってい いと思いません?

天気予報見てでかければ、普通降られることもないし、降られてもたいした ことないだろうし、それで年に1度か2度か、雨具着て帰ってくることになって も、ちょっと不快かもしれないけど死にはしない。


僕はなんか、雨でも突撃することが大前提になりすぎているような気がします。


まあ、とにかく、僕はストームセイバー買いますよ。今検索してるんだけど、M寸 しかみつからないんで、他の店を探しているところなんですけど。

(2010.9.11)

僕は別便でも書いたとおり、自分の責任でストームセイバー買いました。

僕はゴアテックスの優位性を否定するところまでは踏み込んでないです。非ゴアテッ クス雨具がゴアテックスと同等の性能を持っているかどうかは、僕は問うてはいない。 ただ、ほとんど非常用で滅多に着ることがないのなら、ゴアほどの性能は要らないん じゃないか、とは書いた。

だから、非ゴア素材がゴアと同等の性能を有しているかどうかは、別の勇者におまか せするしようと思うんですけど。

ただ、5年落ちのゴアテックスよりは、新品のベルグテックの方が優れているんじゃな いか、とは言えると思う。ゴアだゴアだ、って言う人にさ、いっつまでも同じ雨具使って る人いるじゃないですか。僕もそうだけど。だけど、だんだん劣化してシミテックスにな るわけで、シミテックスよりは新品に近い非ゴア素材の方がいいんじゃないかという ことは言ってもいいと思うんだ。
3万円の雨具を10年使うのがいいか、1万円の雨具を5年使うのがいいか。


で、実際のところ、雨具の素材が生死をわけた事例なんかないんだよね。着たか着 なかったか、もしくは、着ても突撃しちゃったかしなかったか、それが圧倒的に多いわ けじゃないですか。

(2010.9.14)

(2015.5.7 13:12)(by script)




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