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山行記録をつけておけ

最近山をはじめた人に、僕は指南しておきたいことがある。

技術的な話はいろいろあるんだけど、そのような話はとりあえず 置いておく。そもそも、僕は語れるほどのものは持ってない。


僕から、山をはじめた人に伝えておきたいのは、 「山行記録をつけておけ」ということである。

詳しい記録をつける必要はないのだが、最低限、行った日付と 山名、誰と行ったか、あと、たどったコースと、若干の感想は いれておいたほうがいい。


なぜ、山行記録をつけておけ、と言うかというと、山というの は「その日行った」という事実が、結構後になっても再利用さ れるからなのである。10年後になって、「あれは確か10年 くらい前の秋頃だったと思う」とか、そういう書き出しではじ まる文章を、たとえばmixiで10行くらいのわりかし短い文章 にまとめる。そういうことは、はっきり言うと、かなり頻繁に ある。そのときに、記録があるとないとで、書ける文章が変わっ てくる。10年後に気のきいた文章が書けるか書けないかで、 人からどうみられるかというのは変わってくるものだ。

もっと言うと、記録をつけておかないと、そのうち「行ってな いことになってしまう」のである。

人間の記憶というのは、いい加減なものである。1ヶ月もすると もう記憶が曖昧になってくる。僕は山をはじめたときからかなり 入念に記録を残しているつもりなのだが、書き切れなかった山行 のことは、もう一部思い出せなくなっている。10年くらい前の 書き漏れた山行は、もう「たぶん行ったはずだ」になっていて、 もうちょっと時間がたつと、「行ったかどうかわからない」になっ てしまうのである。

それが、記録が残っていると、10年前の山行であっても、あの 時あんなことを考えていたとか、あんな人に出会ったとか、そう いったことを「昨日のように」思い出すことができる。そして、 記録の断片から、記録に書いてないことまで思い出すのである。

もし、後で目標登山に入るとするならば、もっと記録は重要な意 味を持ってくる。20年くらい登山経験を積んで、たとえば百名 山をやってみよう、とかいう話に(仮に)なったとした。記録が 残っていないと、一覧に1974年〜77年頃、とか、アバウト なものしか書けなくなるわけだ。気づけば「行ったかどうかもわ からない」状態の中から書き起こすわけだから、信憑性自体が怪 しくなってくる。もっと、たとえば日付が重要な目標登山である と、記録がないとお手上げになってしまうこともある。

記録をつけるのは、絶対に後回しにしてはいけない。後回しにす るといろいろ忘れてしまって、最後にはウソ書くようになるから。

注意点としては、ブログみたいな雑多な文章に埋もれてしまうカ タチではなく、きちんとしたノート(電子的なノートも含む)の ようなもので、あとで見て、一目でちゃんとわかるような方法で 残した方がいい、ということである。もし、ブログでやるような ら、きちんとインデクスをつくって、雑多な文章に埋もれないよ うに整理する方法を考えたほうがいい。

今は若い人の登山のブームで、ブームだから過ぎ去ってしまえば 終了の人も多いだろうけど、でも中には長く続けてくれる人もい るかもしれない。いろいろな人がいろいろなことを指南してくれ るとは思うが、僕からは、つまらないことだけど「記録を残して おけ」、ということを、昨今山をはじめた人には伝えたいと思った。

(2010.8.10)

(2015.5.7 13:12)(by script)




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