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ザックの話

ビール1ケース、デザートの段ボール、米、バーベキューコンロ、土鍋、 フライパン、額縁、一升瓶、さんま、トイレットペーパー12ロール、 中華鍋…およそ山とは似つかわしくないものを入れて、山へいった。 空もとんだ。太平洋から日本海へもいった。

そのザックの名はロウアルパインの、Contour4。

その容量、90+15で105L。3桁である。バカみたいにでかい。 余計なものまでいろいろ入る。

こいつを買ったのは、2001年の春だった。太平洋→日本海をやる つもりで、70+15という、これも大きなザックから買い換えた。 サイズから考えれば、もちろんそんなに何度も背負うことはないだろ うと思っていた。

だが、実際にはあきれる位何度も背負った。手元にあるザックの中で は1番使用回数が多い。使用頻度でいっても、1泊以上の場合は必ず これ。冬山では日帰りでも使うことがあるから、使用頻度でも日帰り ザックの次に使っている。およそ主要な山行ではことごとくこれでいっ た、といっていい。


そんなザックだが、買うときは1万円台だった。一番安いやつを選ん だのである。まさか、こんなにたびたび使うものだとは思わなかった。

今時大型ザックで1万円台で買えるのはなくなってしまった。 そして、いきつけの登山用品のお店にいっても、もう一番大きいの で70Lを少し出るくらいのサイズしか置いてない。105Lなんて サイズが手に入るかどうかもわからないし、仮にあっても簡単には手 に入らない。

あと何度このザックを背負えるだろう、と書いたこともあった。ザッ クは変わらないが、歳を経るとだんだん背負える量は減ってくる。 2001年の話だから、もう一昔前。体のほうももう一昔前とは違っ ている。

たとえば、ザックを支えるプラスチックが割れて、このザックを失 うことになったとしたら、僕はどうするのだろう。ふたたび同じも のを買うには歳をとりすぎたし、実際もう同じものは売ってはいな い。もう1回り、小さいザックにするだろうか。でも小さくすると 写真の額は入らないし、きっと、中華や焼肉はできなくなってしま う。

そしてもう再び、あの頃に戻ることはできないのだと気づいた。

(2015.5.7 13:11)(by script)




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