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いかに大事に登ってきたか

狭いWeb上の話なので誰のことかすぐバレてしまいそうだが、 1ヶ月半かけて四国の50座を登ると言っていた人がいた。

正直、うらやましいと思った。僕も1000キロ離れたところに遠 征して、まあ10位の山は登ることがある。でも、50は僕の 頭では処理しきれない。

僕、正直後悔しているのである。20代に登ってきた山々を。 結婚して、いろいろしがらみができて、思うようには登れなく なった。20代のときには、山という山に自由に線がひけたは ずなんだ。でも、その自由を、本当に最大限生かしてきただろうか。

20代にしかできない山を、山行1つ1つを大事にして登って きただろうか。最短ルートから登ったり、まして山頂直下まで 車でいって登った山。そして、わき目もふらずに山頂をめざし て登った山というようなものを除くと、いったいどれだけの山 行をこの10年でやってきたというのであろう。

写真の1枚も貼ってないような記録。ひどく抽象的なコメント。 そんな適当な文章を書かせるような山行を重ねてきたのではな いだろうか。本当に心の入った登山には、魂のこもった文章が 残っている。でも、そうでない記録の方が数多い。
まだ若くて、「もう1度次があるからとりあえず」という思い があった。でも、今になって考えてみると、そんなに簡単に次 はないのである。行こうと思ってもう10年行ってない山もあ るし、再び行くことはおそらくないであろう山もいくつかある。

先ごろ、42歳の人がガンで死んだ。42歳まで、もう10年 残されていない。もし、僕も42歳で死ぬようなことがあれば、 もう登山人生は半分過ぎて、子供を支えながら登っていく後半 が残されている。もう思い切った山をやるのは難しい。

山から帰ってきて、文章書いて、写真貼って、ホームページに なるまで、速いときで1時間から、通常の山行であれば、2時 間くらいで記録になる。で、その後、見返すことはほとんどな かった。時間的にいっても、それは不可能な作業だった。

幸いにも仕事をやめ(ることを余儀なくされ)て、時間には恵 まれるようになった。今までやってきた山行の1つ1つを、全 部見返して、もう少し後の人のための参考になるように書き足 してみようと思い立った。

今、僕の山行記録には無意味な空欄がいくつか置いてあるが、 いずれそれを記入しようと思っている。それが、きっと明日の 「かけがえのない山行」の糧になるのではないかと思う。

10年、山をやってきて、僕より若い人に対して思うのは、 若いうちほど一山一山を大事に登れ、ということだと僕は言い たいのである。

(2015.5.7 13:12)(by script)




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