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思い出の山シリーズ

僕は山はじめたのが社会人になってから。学生さんとは一線を画して、スマー トな山登りを心がけていたので、青臭い思い出というものは何もありません。

あの、青臭い思い出というものは、あとからどんなに努力しても手に入れる ことはできない。人生にたらればはないけれども、僕はもっと本能に従うべ きだったのかもしれません。

というのは、僕は大学時代合唱やってたんですけど、部室が8階で、僕はエ レベータを待つのが嫌いだから毎日階段通い。その横で、荷物背負って階段 上り下りしてる山岳部のトレーニングを、面白そう!と思ったクチ。だから、 山の世界には入るべくして入ったというか、何か運命があったのだと思いま す。

高校のときに水泳部に入らなかったのと、大学のときに山岳部に入らなかっ たのは、僕は絶対人生の選択ミスだったと思っているのですが、山岳部で嫌 な思いをしなかったおかげで今も続いているともいえる。もし、山岳部に入っ て、部活動というものの負の側面を見せられていたら、きっと今山を続けて いることはなかったろうと思っています。そして、僕の無鉄砲でとことんや らないと気がすまない性格からいって、在学中に6000mあたりで命を落 としていた可能性は十分すぎる位あったと思っています。


はじめてのアルプスは、槍・穂高でした。その年は結局夏休みがとれず、会 社をやめた翌日に荷物をまとめて上高地に立った。あんまり予定も決めず、 とにかくコースは後で決めるつもりで槍へ向かった。といっても、はじめた ばかりの山のことなんかよくわからない。名前を聞いたことのある槍と穂高 くらいは登ってやろう、という勢いである。向かいにある三角形の山(注: 常念岳のこと)さえ知らなかったのである。

9月だからもう花も咲いてなくて、人気の薄い登山道を歩いて初日は槍沢ま で。2日目は槍沢から槍山荘までだから特筆するようなことはないのだが、 動けなくなる位しんどかった。当時は写真のことなんかようわからんから α7700iになぜか望遠レンズ1本。店先に日ざらしになった1本100円 のネガフィルムで撮った写真が、あんな絶好の好天に恵まれることなんか滅 多にない貴重なものであることを知ったのは、それから何年かたってからの ことでした。
槍山荘のテント場は僕1人。夕日に染まる槍を1人でずっと眺めていたが、 感性というのは結局後で磨かれるもの。ずっと冬山(スキー)はやっていた し、それも早朝スキーで日の出の時間滑っているのは当たり前だったから、 別段感動というものはなかったように思う。
3日目は山荘から涸沢まで歩いて、4日目は奥穂を往復した後上高地へ下山。 3泊目は小屋だったので、結局9日分もっていった食料は6日分食べ残して 持ち帰った計算です。梓川の清流が綺麗だったと、沢渡までのアプローチ道 路の峻険さに畏怖を感じたのをよく覚えています。

北アルプスははじめから微笑んでくれたのに対して、南アルプスは苦難だった。 当時は広河原まで車で入れたのですが、98年の7月、仙丈ケ岳を目指して 広河原へ入ったものの、駐車場がなく敗退。9月、北岳を目指したものの、 体力不足で敗退。1年あけて00年6月に鳳凰三山で豪雨に叩かれ、実質的敗退、 といいことがありませんでした。同年8月の北岳から聖岳をこえて畑薙まで歩 いたのが大逆転になって、以来南アでは天気に恵まれるのが通例になった。 畑薙〜聖岳〜北岳、の間は縁あって5回歩いている。元同じ山岳会のメンバー からは、また今年も同じルートか、とか言われたのだが、南アは横から入ると 交通の便がメンドクサイ。一番南のはじっこから入って、一番北まで歩いちゃ うのが一番ラクなのだ。そのためにとばっちりをくうのが、光岳。あれはいい 山なのに縦走路から外れているため、1度しか足を運んでいない。

うな子が妊娠して、あまり自由には山へいけなくなった。代わりにビデオを見 るのが日課になった。うな子が図書館の会員になって、そこに日本百名山のビ デオが全巻そろっているというので、とっかえひっかえ借りてきているところ だ。僕はもちろん全ての山に登ったのだが、うな子も登ってみたいという。 百名山登りは結局は本人の意志の強さの問題だが、僕が登ったときも残念なこ とに駆け足になってしまった山がいくつか、いや、半数くらいある。守るもの ができた今更一旦手をひいた岩や沢へフィールドを広げることはあるまいし、 ほどほどにはおつきあいできるだろう。

今後は、静寂のマイナールートと、百名山と、半々づつかかわっていくのだと 思う。そして、いずれの山も、大事に登っていきたいと考えている。

(2015.5.7 13:12)(by script)




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