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山で歌う

学生時代は合唱やってました。それも、サークルというよりは限りなく部活動 に近いもので、山で言えばワンゲルではなくて山岳部のほうです。
僕はスキーのサークルに入るつもりが、勧誘を断れずに飲み会にいって、酔っ 払った勢いで入団届書いたくらい。うまいどころかまともに歌ったこともなかっ たわけで、おまけにこういう性格ですから隣で歌っている人にも聞こえない声 で歌っていました。

日によっては14時間以上勉強してたこともあって、週3の練習を欠かさず出 たのは1年だけ。週2になり週1になり、それも厳しくなって大成せずに結局 4年が過ぎたわけです。
歌うには力がいるもので、だいぶ鍛えていた体も学卒とともに衰える一方。耳 ばかり良くなるものだから、脱ぐのと歌うのとどっちが恥ずかしいか、と言わ れて迷うことなく歌うほうを選ぶ始末。人前で歌うには酒の力が要るのです。


同じ団内に、プロの音楽家の子息さんがいて、当然天と地ほども力量は違うわ けですが、本当に楽しそうに歌う僕に、あるとき漏らした言葉が、わっきーは 歌うの楽しい?俺は歌うの辛いよ。楽譜通り歌えないから。

今になって、その言葉が身にしみるんですね。
正月に甲武信岳で歌ったのを聞いた人は、僕が不特定多数の前で1人で歌うの はこの時が最初で最後かもしれません。よしあしはともかくとして、平気で人 前で歌える人は僕は羨ましいです。


社会人合唱団の9割が女性とかいう説もある中、僕らの団体は100人以上で しかも過半数が男、という世間の合唱団からは羨望で見られるような団体でし た。そのせいかどうかは知りませんが、僕は歌はパワー、いや、フォースだと 思ってます。歌というのは「訴える」が語源だとも言い、おばさんコーラスに ありがちなこぎれいでこじんまりまとまったやつは僕の好みではない。
歌というのはフォースであり、聞きたくない人にとっては暴力です。

正直、山の上で一緒に歌う人がいれば、僕は主旋律歌えなくてもいいな。平均 律からまだ2Hzは下げる自信があるからぶつかりまくりのかっこいい音楽が できあがると思うよ。
小屋の裏の岩にあがって、夕日を見ながら♪もしも、ある日俺が〜、とか歌い ながら1日の終わりを見届けるのが夢ですが、いまだ実現できていません。カ メラ覗いてばっかりいて歌はそっちのけです。

最近、少し当時の呪縛が抜けてきたようで、鼻歌で歩いていることが多くなり ました。今にもうねり聞こえてきそうな下がりまくった音で、息切れしながら ラテン語で歌ってるアホがいたら、多分それは僕でしょう。

(2015.5.7 13:11)(by script)




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