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還暦からの百名山

百名山巡りに必要な期間を考えてみますと、

11〜3月までは積雪期でおやすみとして、
4〜10月の7ヶ月で、1月に2つづつ登ると年間14座。だいたい7年
位でしょうか。
1月に1つだと14年ですが、たとえば瑞垣金峰を別々に登るということ
はないでしょうし、妙高火打を別々に登るということはないでしょう。離
島はともかくとして九州北海道へ、行って1座だけ登って帰ってくること
もまず考えられませんので、いくら何でも14年は見すぎのような気がし
ます。だいたい10年あれば、ペースが遅くても通常は終わる、と思います。

早いのはモトローさんのペースで、これは年間25座×4年ですけど、こ
のペースで登れる人は余程時間に恵まれた人でしょう。尤も、僕は百名山
ばかりやっているわけではありませんが、多い年で年間26座を登ってい
ますから、うまくやれば2〜3年内での完登も夢ではない。

10年と見た場合、60歳ではじめると、70歳。いや、正しくは69歳
ですね。70前後で大キレット越えしている人もいますし、南アを歩いて
いる人もいます。富士山は100歳をこえて登っている人もいますが、ま
あそれはこの際除外するとしても、この位の計算でいくと、実はどこを最
後に残しても完登は可能、ということになります。

70までに終わらなくても、2時間位で登頂できる山が残っているだけな
ら、70過ぎでもこういった山を潰すだけですので、さほど問題はない。
問題は、これ以降に、1日で1700mを登らないといけない山を残して
しまったりした場合でして・・・・

で、まず時期を考えます。当然ですが季節は巡りますので、夏しか登れな
い山は夏だけがチャンスですし、秋口でも登れる山は夏〜秋がチャンスで
すし、GWでも、場合によっては真冬でも登れる山もあるわけです(少な
いですが)
で、分類してみると、(冬も登れる技量があるなら別ですが)夏に登らな
いといけない山が非常に多い。この時期にどれだけ休みが取れるか、とい
うのが、多分百名山完登にかかる期間を制するのではないかと思います。

よくある失敗としては、時期をシビアに見すぎてしまうことで、本来翌夏
に持ち越すべき山を、5月頃、ないしは10月11月、といった時期につっ
こんでしまい進退窮まってしまう。
もしくは、年齢を重視するあまり体力や技術が伴っていないうちに槍穂や
剱岳といったところへ行ってしまいアウトになるということもありますが、
冷静に計算しないと志半ばで終わってしまう。
むしろ、火山に注意した方がいいように思います。活火山は来年登れなく
なるかもれない。10年20年といったスパンで登山禁止にされたら、あ
とは法律を破って登るか、最寄の近くの山に登って登頂と考えるか、いず
れかしかないわけです(少なくとも僕は前者は登頂とは認めませんが)

で、霧が峰とか美ヶ原とか、そんなのはどうでもいいんです。交通費だけ
出れば、行けば登れる。最後まで残しても問題ないわけです。問題は技術
的に厳しいところで・・・ただ、百名山の一般ルートで、ほんとうに技術
的に難しいところって、僕は半分位しか歩いてませんけど、ない筈なんで
す。カニタテバイヨコバイだって荷物が小さければコースはしっかり整備
されていますし・・・ただね、疲れてくるでしょ。クリティカルなところ
でいい加減な足の置き方をして、けつまづいたりおっこったりしてアウト
になっちゃう。だから、百名山の核心部をやるのに、重要なのは僕は体力
だと思うんです。
ただね、これ、本当にいいづらいんですけど、少なからず百名山クラスに
チャレンジするには、技術的に怪しい、という人、ときどきみかけます。
いくら技術的に厳しいところはない、といっても、3点支持位はできない
とやっぱりまずいわけで・・・鎖にしがみついて石を蹴落としながら登る
のはまずい。そういう意味でも、槍穂は3年目、剱岳は4年目、というの
が、僕は1つの目安ではないかと思うんですけどね・・・

ちなみに、最後に残るのは利尻か宮之浦か、富士山か、あとは光岳という
のが相場ですけど、仲間に祝ってもらいたかったら近くの低い山を最後ま
で残しておいた方がいいと思います。

ほんとに体力的に厳しいところは、北海道の2,3の山と平が岳くらいだ
と思います。標高差の大きいところはいくつかありますけど、ホントに見
ないといけないのは標高差ではなくて、小屋間の累積標高です。たとえば
1日1200mしか上がれないとしたら、標高差が1600mで小屋の間
が1600mある山へは登れないわけです。でも、標高差が2200mで
小屋間が1100mなら登れる。どう時間をかけて、どう時間を使うか、
どうプランニングするか、そのあたりの頭の使い具合を考えないといけな
い。若い人と同じプランで登ろうとして登れない、失敗するのは、ある意
味当然です。定年後となれば体力はなくとも時間はそれなりに使えるでしょ
う。この武器を使わないテはない。若い人が2日で登るところを3日で登
ればいいわけです。

南ア南部も小屋はありますから、食事はともかくとしてシュラフやテント
まで背負っていかないといけない場所はない。実は百名山完登してテント
もシュラフももっていない人もいます。その人は平が岳は日帰りで登って
いる。

それ以上は僕は書きませんけど、やるのならちゃんとやる。やらないなら
やらない。近くの隠れた名山探しも楽しいですし、同じ山に季節を変えルー
トを変えて登りつづけるのも楽しい。自分で百名山から30だけセレクト
して、これは登る、としてもいいでしょう。ただね、やりたいけど年齢、
は、それはよくない。70だったら、年齢・・・といわれてしまうと返す
言葉がないですけど、多分60からの百名山の人は、少なからずいますし、
僕は全然無理だと思いません。60まで生きてきた中での生活の違いはあ
れ、60歳でエベレストに登頂することだって、夢ではない時代になって
いるのです。

70からはじめるとすれば、相当覚悟をしないといけない。体力以前の問
題として、女でも10年生きられるかどうかは五分五分、男なら10年生
きられるかどうかは五分以下です。70から体を鍛えるのは相当です。
それを考えれば、60歳からの百名山は、僕に言わせれば、定年後のライ
フワークとしては、丁度いい高さのハードルかもしれない、と思う位です。

ただね、60や70になって百名山をやりたいと思う人は、脇坂順一セン
セの本を1度ぜひ読んでみるべきですね。「70歳はまだ青春」「80歳は
まだ現役」かな。彼自身はもう90をこえてますけど、まだ海外230峰
登頂、とかいって頑張ってます。その裏で、どんなに摂生した生活をして
いることか。脇坂センセの本が手に入らなかったら、丸山センセのニュー
ヤマケイ「遭難のしかた教えます」という本にも、たしか2ページくらい
割いてちらっと記述されています。
60であれば、百名山の完登は、僕はそこまでしなくてもやろうと思えば
十分可能な範囲だと思います。

ただ、完登した後のことまで考えると、僕は簡単にはおすすめしたくない
んですよね。次の目標は、もう、あとは温泉めぐりでしょうか。

(2001.5.13)

2001.5.14 少し「まずいかな」と思った部分や、書きミスがあったので、 細かい部分で表記を手直ししました。僕は登山の世界では要するに若い 世代(これを書いた日時点で27歳)ですので、60とか70とかの世代 は、実感としてわきません。ただ、それなりに年齢の行った方が完登され ていて、僕は百名山だけ、というのはあまり支持できないんですけど、そ れでもそれなりの困難をのりこえて完登されることはすばらしいことだと 思います。この文章に関する感想や補足、お叱りなども受け付けておりま すので、ぜひご来訪帖の方へ記入いただくか、直接メールをいただければ 幸甚に思います。

(2015.5.7 13:11)(by script)




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