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避難小屋

先の石尾根縦走で使った2つの避難小屋の話を中心に、 避難小屋について書いてみたいと思います。

冬場の小屋というのは、底冷えします。暖房がなく床も木張りですから、 床から熱が逃げてしまう。テントと違って広いので、人がいたり、多少 火器を使ったところであまり暖かくもありません。
かくして、小屋内にテントを張ったりする人が現れるわけですが、テン トを張ると今度は一夜を供にする人との間に仕切りを作ってしまうこと になるので、今度はコミュニケーションがうまくいかなかったりしてし まいます。
冬の避難小屋といえば、すいていれば寂しいし寒い。混んでいればうるさい。 といったところでしょうか。
僕の場合殆どがテント泊なのですが、避難小屋の場合は後片付けが楽な ので結構好きだったりします。孤独の中のテント泊も、他の登山者に混 じって山話するのも、どちらにも魅力があって、避難小屋がある場所で あれば、ただその日の気分で避難小屋を使うかテントにするか決めたり するものです。

雲取山頂避難小屋は、山頂直下にありまして、小屋前からおよそ300度 の展望が望めます。日本百名山の最短ルート上にある小屋で、いつもにぎ わっています。

もう1つ使った小屋は、鷹巣避難小屋で、こちらはあまり展望は良くない ものの、静かな森の中に立つ小さな小屋です。
場所としては、奥多摩駅から1日で歩いて入るとするとそれなりの行程を 踏まないといけない場所で、あまりハイカーに縁のある場所ではありませ ん。雲取のメインルートからは2時間以上離れているので、冬ともなれば 登山者自体が疎らになってしまいます。

一番大きく戸惑ったのが起床の時間。夏場は3時頃おきて出かけていく私 もこの時期はやはりそんなに忙しないのはご勘弁、です。雲取山頂避難小 屋のスタート時間は、私は5時半に起きたのですが、この時間にはみんな してヘッドライトつけてがさごそやってました。日の出を見たらさあ出発。 私自身であるはずなのに、先を急ぐ様子には力感を感じます。
その朝を見た次の日に泊まった鷹巣では、5時半に起きて、誰もおきてこ ないので6時まで火器の使用を待って、結局日が上がる頃になって、私だ けが先にスタートする、といった状況でした。

出発の準備をしてから小屋の上に出て日の出を見る登山者と、日の出が済 んでから起き出す登山者。

鷹巣の登山者と雲取の登山者は、違う登山者で、尾根を1つ隔てただけな のに、登山者が棲み分けをしているような気がしました。この時期は、そ の場所はいつもカメラマンが、というように、訪れる人の殆どが常連。そ の場所に根付いた2つの登山のスタイルの間を、私だけが渡り歩いたのか もしれません。そして、その空洞を作る作業が旅なのかもしれません。

ただ、雲取避難小屋で、醤油の焼ける匂いの中で聞いた、この言葉が 妙に耳に残っています。

だんだん気に入ったところしか行かなくなる−


(2015.5.7 13:11)(by script)




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